prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「悪童日記」

2014年10月24日 | 映画
双子が主人公、というのが眼目の原作小説をよくぞ実際の双子を使って映画化できたものだと驚く。
よく見つけ出した、というか、よくうっていけの双子がいたもので、しかもそれが柄が役に合っていて芝居ができるとなると、もう盲亀の浮木のレベル。相手は世界文学史上のトップクラスの評価と人気を誇るのだからなおのこと。

原作だと双子をキャラクターとして描きわけることをせず、二人常にひとまとめにして自我が未完成な曖昧な状態の意識を通して戦時下の残酷なできごとを描いていくという類のないスタイルなのだが、映像にすると双子はとりあえず別々の肉体を持って写ることになるので、見ている側の方が幻惑される。

複眼的な視点から描かれることで残酷なエピソードが対象化さ独特のユーモアを持つのが原作の大きな魅力なのだが、客観的な視点に接近する映画ではその点ではやや後退している。

残酷な出来事(子供に暴力をふるうのをまともに見せるのはアメリカ映画では考えにくい)は描写としては巧みに刈り込んで興味本意に堕さないよう目立たないがスタイリッシュに演出されている。

余談だが、似たモチーフの小説にポーランド出身でアメリカに亡命して作家活動を始めたイエシー・コシンスキの「ペインテッド・バード」(旧訳ではイエールジ・コジンスキーの「異端の鳥」となっていた)というのがあって、戦火が激しくなったので田舎の親戚に預けられた子供が主人公というのは一緒、その親戚が死んでしまい言葉の通じない状態で一人っきりで取り残され地獄巡りを強いられるという展開はさらに苛烈だった。ジェノサイドの描写は初版では少しカットされたほどで、映画化しようという人間は出てこないものかと思う。
(☆☆☆★★★)



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悪童日記@ぴあ映画生活

映画『悪童日記』 - シネマトゥデイ

10月23日(木)のつぶやき

2014年10月24日 | Weblog

【本棚登録】『天才ファミリー・カンパニー 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 に 1-1)』二ノ宮 知子 booklog.jp/item/1/4344813…


「なんじゃこりゃあ!?」2度見すること間違いなしの写真14枚 labaq.com/archives/51836… @lbqcom


「味が変わらない小さなコストダウン」を徐々に続けていくうちに、気がつけばとても不味い味になっていくというお話。いろんな場面でこういうことってありそう。/【マック没落】長年勤めてたバイト君の告白が切ない bit.ly/1s9ogtH

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | RT

今年はスタンリー・キューブリックのパロディ、米アニメ『ザ・シンプソンズ』恒例のハロウィン特番 トレーラー映像公開 - amass amass.jp/47109/ @amass_jp


「スティーヴ・オースティン ザ・ダメージ」 #eiga #映画  goo.gl/tyhhM1


ブレイキング・バッド2を見ていたら、人造ダイヤの製造法を考案して会社に莫大な利益をもたらした研究者が得た報償は、10ドルの国債だけだった、なんてセリフが出てきた。アメリカは研究者を厚遇して、それに引きかえ日本は、なんて単純な話ではないな。


カナダはアメリカに比べると穏やかな国、という印象だったのだけどな。世界中物騒になっていた。 #ss954

1 件 リツイートされました

SMバーで女王さまに叩かれて女性を輝かせようとしたのでしょう。 #ss954


え、なんで? @ilcion_  ICレコーダー録音してるのばれたら解雇になりますよ。 @teckeysM 今の時代、重要ですよね。 RT @kazuoijima 労働者は普段からICレコーダーを持ち歩く事が必要な社会環境になってしまったのかな。 #ss954


しゃもじでぺちぺちと叩かれるSMプレイ(?)をするバーだったらしい。なんじゃ、それ。 #ss954


だいたい、本来なら前政権のやったことだからあずかり知らない、という理屈はないでしょう。 #ss954