prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」

2014年04月15日 | 映画
ほとんど全編、海の上でのサバイバルの描写で通しているのだが、登場人物はたった一人ロバート・レッドフォードだけ、出だしにちょっと詩的なナレーションがかぶる他、セリフはないに等しい。
それで、もたしてしまうのだから驚く。

レッドフォード主演作としては前半一時間ほどを山中のサバイバル生活の無言の描写で埋め尽くした「大いなる勇者」や、序盤30分余りを囚人たちの中で油断なく目を光らせほとんど無言で通した「ブルベイカー」などの、無言の演技の前例が思い浮かぶ。

熊井啓監督が「大統領の陰謀」公開時のキネマ旬報で「監督の目から見るとロバート・レッドフォードというのはただの二枚目ではありませんね。ものすごく芝居がうまいというのとは違うけれど、<もつ>役者ですね」と発言している。

こういう何もしていないような芝居で見ていて飽きないというのはどういうことだろう。いわゆる存在感とかいうものだけで説明できるものではないと思う。

海の上の天候の変化や沈み行く船の細かい描写のリアリティは終始ほころびを見せない。どれほどの映画技術が注ぎ込まれたか見当もつかない。
克明な描写の積み重ねの末に一種の詩的象徴性が現れてくる。ときどき海の中からのアングルをとり、魚などの小さな生き物がアップになるあたりテレンス・マリックをちょっと思わせる(あれほどやたら高尚ではない)。
レッドフォードの役名がOur Manというあたりも象徴的。
(☆☆☆★★★)



本ホームページ


オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~@ぴあ映画生活

公式ホームページ

映画『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』 - シネマトゥデイ

4月14日(月)のつぶやき

2014年04月15日 | Weblog

【劣化コピー】アルコール依存が入りまくってるよアメリカが日本の盗聴やってないわけはないけれど、暗黙の了解と明るみに出るのは、少なくとも後年からは通用しない理屈です。 酒は命とともに彼らの才能を滅ぼしただけです。 rekkacopy.com


【本棚登録】『映画宣伝ミラクルワールド 東和ヘラルド松竹富士独立系配給会社黄金時代』斉藤 守彦 booklog.jp/item/1/4800302…


ウクライナでどっちの勢力にせよロシア製以外の武器を使うってことあるのかな。 #ss954


ウクライナは経済立て直しに中国に空母をもっと輸出しようなんてことないだろうな。 #ss954


ロシアは正規の軍隊ではなく特殊部隊を出して、責任逃れしつつ既成事実を作っているということか。 #ss954

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アメリカもEUも手が出せないのをみはからってテロリストが火をつけるという可能性は? #ss954


ウクライナ経済の専門家って日本にいるのだろうか。 #ss954


ウクライナそのものがまるっきり空洞化してるんじゃないか。ロシアが出て行ったとして、まともに国を運営できるのか。 #ss954

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ロシアとウクライナって、分類不能なものをむりやり分けようとしているみたい。 #ss954

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民族自決という大義名分を持ち出せないということか。 #ss954


アメリカがスーダンに経済制裁している間に中国が入って石油を押さえたなんてこともありましたしね。 #ss954