prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

2012年09月28日 | 映画
細かい描写や展開の省略で念を押すべきところがすっぽ抜けているところがかなりあります。
なんで青島が詰め腹を切らされそうになるのか理由付けが相当軽いし、バナナが捜査の手がかりとしてどう関わってくるのか、クライマックスの前にあのバスの運転手や他の乗客はどうしたのか、省略しすぎていて納得する先にあれあれと思ううちにさっさと話がすすんでしまう。

所属していたバーニングとの独立のトラブルでか長いことこのシリーズに出演してこなかった水野美紀の出番が完全な別撮りで、どういう形で手打ちになったのか知らないが、仮に出演できなくてもごまかせるようになっているように思える。
子供の誘拐事件だったら母親の描写がふつう軸になるでしょうに。

ものすごい大勢の人物が入り乱れ、隅の人物まで芝居していると思しき画面のボリューム感はなかなかのもの。黒澤作品のブルーレイを貸し借りする、なんてシーンがあるけれど、当然意識しているのでしょうね。

小栗旬、香取慎吾、小泉孝太郎などからエキセントリックな表情を引き出しているのが興味をひく。

そういや、警察の偉いさんが集まるテーブルがストレンジラブ博士のアメリカ首脳部の集まるテーブルそっくりでしたな 。淀川長治先生によると、あのデザインは「みどりのテーブル」というバレエがもとらしいが。
(☆☆☆)

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9月27日(木)のつぶやき

2012年09月28日 | Weblog

カツカレー・ライス元国務長官