prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」

2012年07月10日 | 映画
脚本・黒澤明、監督・森一生。「七人の侍」(1954)に2年先立つ1952年製作。

出演は荒木又右衛門の三船敏郎ほか、志村喬、加東大介、千秋実と、「七人の侍」のうち四人が出ていて、しかも敵味方に分かれているのだから、なんだか見ていて混乱するところあり。
製作の本木荘二郎、美術の松山祟も「七人の侍」と共通。

冒頭の三船の白塗り姿というのも、一種の珍景ですな。
白塗りで現れて講談での荒木又右衛門の三十六人斬りというのをさらに誇張した調子で描き、一転して「本当は又右衛門は二人しか斬っていない(ただし一人は剣の、もう一人は槍の師範代)」とナレーションでいって、実際の斬りあいとはどういうものか、ひとかどの人をひとり斬るのがどんなに大変なものか検証していく形で描いていく。ひとりのスーパーマンが大勢を相手にするのではなく集団同士で斬り合う趣向を含め、とうぜん「七人の侍」のリアリズム追及につながっていくわけです

ただし、もとの仇討ちに至る経緯であるとか、各登場人物にどんな事情があったのかといった背景は講談でご存知という調子でほとんどはしょられているので、見ていてきょとんとしてしまう。

それから人馬混成の隊列が又右衛門たちが待ち伏せている宿場に近づいてくるサスペンス(馬のひずめの音の効果)、敵味方の頭領同士が元は親友という設定は、「七人の侍」経由を通り越して「十三人の刺客」にストレートに結びつく。

又右衛門が宿の勘定を済ませるときわざわざ間違えないよう一枚一枚硬貨を数えて気を落ち着かせるあたり、いい調子です。宿の亭主の方が受け取った金を回収するのに手が震えてしまうのもいい。


本ホームページ


決闘鍵屋の辻 - goo 映画

7月9日(月)のつぶやき

2012年07月10日 | 映画
03:56 from ブクログ(booklog.jp)
【本棚登録】『心のケア――阪神・淡路大震災から東北へ (講談社現代新書)』加藤 寛 booklog.jp/item/1/4062881…

09:02 from gooBlog production
「ソウル・サーファー」ちっとばかりスクリーンが汚れているのは困ります。 goo.gl/TdhEC

10:17 from web
アーネスト・ボーグナインが逝去。生きている鬼瓦、とひそかに呼んでいましたが、鬼籍に入ってもスクリーンから睨みを利かせ続けてくれるでしょう。

10:34 from web
船中八策って、どうなってるんでしたっけ。いや、本気で気にしてるんじゃありませんよ。言いっ放し、言ってみただけってところを再確認しただけで。

15:54 from SOICHA
霞ヶ関を通ったら脱原発テントというのがあって、それはいいのだけれど子供の写真とか七夕の笹とかを飾っているセンスに首を傾げた。あと、言っては悪いけれどなんか格好がむさいのです。どこでデモやってたのかな。

16:00 from SOICHA
生まれて初めて法廷って所を冷やかしたけれど、驚きましたね。小便くさいのです、いやホント。まあたまたま覗いたのがそうだったのだろうけれど、思いもよりませんでしたね。

23:21 from SOICHA
RT @ryunosuke_sob: #dig954 明らかにテレビ局がYouTubeにアップロードしてないだろう昔のテレビ番組とかを芸能人がテレビやラジオで「見ました!」っていっても問題にならないのに違法ダウンロードする一般人は厳罰にしよう!ってのがおかしい。

by yapoono6 on Twitter