一家の主人が家族を惨殺した家に新しい一家が移り住んできて、その主人がまた取り憑かれたようにおかしくなって斧で家族を殺そうとしだす、という展開に、「シャイニング」みたいだなと思った。
この映画が作られたのは「シャイニング」の前だが、原作本は「シャイニング」の原作が書かれるより前。まあ、幽霊屋敷もののパターンではあるのだが。
父親が家族が疎ましくなってたまらない、と思う割と一般的な性向の表れなのだろうか。
元インディアンが住んでいた場所が舞台というのも「シャイニング」と共通。これまた「シャイニング」だけでなく、「ペット・セメタリー」ほかでも見られる趣向。アメリカ人の原罪意識か何かをくすぐるところでもあるのかもしれない。
神父役のロッド・スタイガーはこの後9年間のブランクがある。うつ病によるものらしいが、そのせいなのかどうなのか、いつもの冴えが感じられない。
(☆☆★★★)