prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「フォーガットン」

2005年06月27日 | 映画
もとをただせば、1889年のパリ万国博覧会にインドからやってきた母娘のうち母が失踪し、娘がいくら探しても誰もそんな婦人は見ていない、という実話が元なのだろうが(ヒッチコックの「バルカン超特急」もそう)、こういう話は辻褄合わせが難しい。
合理的に説明するとなーんだということになりかねないのだが、ここでは逆にトンデモに走って、なんじゃいこれは、になってしまっている。
オープニングの「ウエストサイド物語」ばりの真俯瞰ショットから予感されたことではあるけれど。

ハリウッド映画だと「家族」はほとんどジョーカーみたいな万能のカードになってるみたい。
ジュリアン・ムーアが白人にありがちなサメハダなのが、大画面で見ると苦しい。
(☆☆★★)



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