prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「クイール」

2004年04月25日 | 映画
こっちみたいに犬使った感動系の作品が苦手な人間にとっては、こういうず削ぎ落とした作りはありがたい。崔洋一の今までのハードボイルド風の演出タッチが、あくの強い方ではなく、面白い具合に生かされた。克明に描写を重ねていく作りで、犬がらみ以外の人間ドラマや役者用の見せ場もこれといってない(実は役作りは大変に手間かかっているだろうが、犬相手じゃ食われるに決まってる)。

犬は放っておいても可愛いのだし、見ていればわかることをくどく押しつけない。細かい盲導犬についての知識が色々得られるのもおトク感。しかし、あれでは育成するのに費用がかさむのもムリはない。
(☆☆☆★)


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