prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「タカダワタル的」

2004年03月02日 | 映画
アタシは、この映画の構成でメインになっている下北沢のライブに行っています。客席で変な顔して写っている。で、はしょられたところで目立つのは、柄本明・ベンガル・蛭子能収といった東京乾電池のゲストメンバーの出番(蛭子能収がヨイトマケを歌うのだ)。他の場所のライブやインタビューなども、ナレーション抜きでとにかく高田渡という人の音楽というよりキャラクターを中心にしている。

ステージの上で酔って寝てしまったという古今亭志ん生みたいなエピソードなど、芸そのものとはちょっと違う困った愛嬌がある。実際、ステージの上で呂律がまわらなくくなって半分寝ているようになっているところもあった。素面の喋りでも酔っぱらっているみたい。

もともと高田渡に対するトリビュートものということで、「ラスト・ラルツ」みたいに一流カメラマンでがちっとライブを撮ってみたらどうかというところから始まったのだが、メンバーからメンバーへ音楽をきっかけでパンで繋いでいくあたり、いいリズム。
(☆☆☆)


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「フルタイム・キラー」

2004年03月02日 | 映画
二人の殺し屋の対決がメインなのだが、それだけで押し切るのは難しいとみえて、女が絡んだり元刑事の語りを入れたりしているのが、なんかまわりくどい。アクション・シーンはいちいちスローモーションを使い過ぎ、もたもたして見える。アンディ・ラウはちょっとナルシーな役づくりが過ぎる感じ。クライマックス、花火が散る中ベートーベンの第九をBGMに対決するという大仰な演出も、ちょっとづつタイミングが外れていて効果は今ひとつ。
(☆☆★★)


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