prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サハラに舞う羽根」

2003年10月06日 | 映画
仮死状態になる薬を飲んで脱出するとか、ずいぶん古式ゆかしい。もともと外人部隊ものに通じるエキゾチズムが売りの話(だから何度もリメークされている)だと思うのだが、植民地支配をいったん否定的に描かないと今では通らないから、中途半端な印象は否めない。

反戦思想、というより殺しが嫌だという心情が戦友のためには戦う、という心情にずれていくのは気持ちとしてはわからないではないけれど、結局大きく見ると戦争協力には違いのではないかと思わせる。イギリスの傲慢と野蛮さはよく出ている。

砂漠での戦闘シーンのスケールは大きいが、少しスローモーション使い過ぎ。アクションの強調というより間延びして見える。
(☆☆☆)


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