prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「天使の牙 B.T.A」

2003年09月13日 | 映画
人間の脳を移植したり放射性物質を犯罪組織が扱ったりと、実際には結構ありうるかもしれないことが、どこか見ていて(本当かなあ)と思わせてしまう。日本映画のハンデかもしれない。 ハードな寒色に統一された画調はかなり魅力的(銀残し現像か、デジタル処理か)。弾着効果や血の色などは、ずいぶん進歩したもの。

後半に入るに従い、ストーリーが未整理なのが蓄積してくる。ラストなどいかにも続編を作りたそう(また!)だが、単純に悪の巨魁が逃げましたでいいじゃない。それに身替わりがいたの、その身替わりは最初に出てきた誰それだの(黒焦げになっているから、わかりゃしない)不必要に混乱する。

ストーリーのポイントになる、大沢たかおが誰を撃ったのか、というフラッシュバックが後でウソでしたという絵解きが前と後で画が違うというのはアンフェア。なまじCGで弾道を見せたのが裏目に出た。エンド・タイトルから後、何度も悪夢(?)が繰り返されるのも意味不明。
(☆☆★)


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