即位式

 「シオンの娘に伝えなさい。
 『見よ。あなたの王が、
 あなたのところにお見えになる。
 柔和で、ろばの背に乗って、
 それも、荷物を運ぶろばの子に乗って。』」

 そこで、弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにした。
 そして、ろばと、ろばの子とを連れて来て、自分たちの上着をその上に掛けた。イエスはそれに乗られた。
 すると、群衆のうち大ぜいの者が、自分たちの上着を道に敷き、また、ほかの人々は、木の枝を切って来て、道に敷いた。
 そして、群衆は、イエスの前を行く者も、あとに従う者も、こう言って叫んでいた。
 「ダビデの子にホサナ。
 祝福あれ。主の御名によって来られる方に。
 ホサナ。いと高き所に。」

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 上の聖書箇所は、いわば即位式といえようか。

 イエスはろばの子に乗った王として、エルサレムに入られる。
 群集の絶大な支持を得た柔和な王として、人々を統べるため。
 そして何より、自ら十字架へと歩を進めるためである。
 十字架でのイエスの罪状書きは、「これはユダヤ人の王イエスである」(マタイ27:37)である。

 この群集は、都合が悪くなるとイエスに対して「十字架につけろ」と叫ぶような輩だ。
 だが王を極刑に陥れるこのような人々の救いのために、イエスは十字架に架かるのである。

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