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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

人の行動は変わるのか

2012-03-26 23:45:39 | Weblog
「小松さん、人間の欲にはいろいろありますよね」
「食欲、睡眠欲、性欲とかですか?」

「はい、その他にもいろいろありますが、歳を取っても最後まで衰えず逆にますます強くなる欲って何か知ってますか?」
「え~、なんでしょう?」

「それは説教欲なんだそうですよ。人間は歳を取るとどんどん説教をしたくなるんですって。自分の経験を伝えて同じ過ちを犯すなよ、という親心もあるのでしょうね」
「へ~、なるほど、ある意味分かりますね」



  【説教で人は変わるのか?】


    ※     ※     ※     ※     ※

 
 心理学の世界に、「行動変容」という単語があります。

 最近では交通計画の中にも行動変容で問題を解決しようという試みが増えています。

 例えば交通量が増加する予測があれば、これまでは道路を拡幅する都市計画を作って道路を整備するという形で交通渋滞を少なくするという問題解決策を取ってきました。

 ところが道路を拡幅するための費用があまりに高くなるようだと、もうそうした解決方法は現実的ではなくなります。

 もしも車で移動する人がある程度減らせれば交通渋滞は回避されるわけですから、車の増加に対応するのではなく人が電車や地下鉄に乗ることを誘導することが考えられます。

 料金設定や優遇策、あるいは自らの行動の追求が全体としては社会にとっての迷惑になるということを教えたりすることで、望ましい行動を取ってくれる人を増やそうというのです。

 つまり行動変容とは、習慣化された行動パターンを変えることを指すもので、トレーニングにおいては、自らの行動のパターンや傾向について自覚を高め、目標達成や能力開発に向けて行動を変えていくことを意味します。

 社会全体の最適を確保しようと思うときに、大衆に行動変容を起こしてもらうことが鍵になるのですが、それを果たす方法は決して単純なことではありません。


    ※     ※     ※     ※     ※


「小松さんは何のためにブログを書き続けているのですか?」とある人に訊かれました。

「面と向かってそう訊かれると答えにくいですが、読んでくれる人に何かが伝わって、やる気になったり実際の実践に踏み出してくれる人が現れることを心のどこかで期待しているのかもしれませんし、ただ単に生涯学習という視点で釧路という町の現実を記録し続けているということかもしれません」

 そう答えて気が付きました。なるほど、私がブログにも説教欲に通じる思いや願いが混ざっているのかもしれません。

 しかし、誰に何がどのように伝わるかはわかりませんが、まずは一隅を照らす作業を続けてみたいと思います。半分は生きている証として。

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