北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

傷つけない観測気球のあげ方 ~ 今日から道東出張です

2024-03-13 23:33:22 | Weblog

 

 今日から二泊三日で帯広を皮切りに道東方面での挨拶回りをします。

 最終日の金曜日は午後にも立ち寄るところがあることから、ギリギリまで釧路市内にいて、釧路空港から飛行機で札幌へ帰ってくる行程にしました。

 そのため、帯広まではJRで移動して帯広からはレンタカーを借りて動き回り、最後は釧路空港でレンタカーを乗り捨てて飛行機に乗ろうというものです。

 ここのところ移動は会社の車か、飛行機+レンタカーが多かったので、出張でJRを使ったのは久しぶりでした。

 自分で運転しない分、列車での移動は疲れることがないし乗り心地も良く、天気よくて十勝晴れだったことで車窓の風景も良く良い旅になりました。

 しかし都市間バスに比べると、料金の差に加えてwifiがつかえないというのはかなりの減点要素のように思います。

 春のダイヤ改正が目前ですが、サービスの向上要求が尽きることはありません。

 さらなる旅環境の改善を目指してほしいものです。


      ◆


 ある後輩の職場を訪ねてみたところ、「新年度に高卒の子たちが3人入ってくるんです」と嬉しそうにしていました。

「一度に新人が3人とはまた多いように思いますね。なにか新規採用者の訓練場所に指定されているとか?」と訊くと、「いえいえ、地元の高校を卒業した子が3人いて、最初から慣れない他の土地に赴任させない方が良いのじゃないか、という判断だと思います」とのこと。

 確かに、初めて社会人になって身の回りの環境ががらりと変わることに加えて、住み慣れた土地を離れて土地勘のないところに行くというのも不安を増大させるかもしれず、まずは少しでもマイナスな要素を抑制して職場に慣れてもらいたいという狙いが伺えます。

 しかし後輩は、「僕なんか昭和の採用で、転勤命令があるとそれには逆らえないし、逆にその先に見たことのないような出会いやラッキーもあるんじゃないか、と思うので転勤にあまり拒否感なんてなかったんですけどね」と、面と向かって言うと今や"不適切"かもしれない発言。

 しかもそれが私のような関係のない外部の人間であれば単なる意見で済むものが、一たび上司の発言だったりするとパワハラと捉えられかねない危険があります。

 しかしそういうときのとっておきの言い方があります。

 それは、「僕は必ずしもそう思わないんだけど(←ここ大事)、これこれこういうことを言う人がいたよ」という言い方です。

 これは私の人生の師匠である掛川市元市長の故榛村純一さんがよく使っていた言い方で、私も(うまいなあ)と思った言い方です。

 例えば「転勤で思わぬ出会いがあってラッキーだった、という人がいたんだよ、僕は必ずしもそう思わないけど」と言えば、「それって転勤を勧めるんですか?」という問いに、「いやいや、そう言っている人がいたって話さ」と弁護が可能です。

 それでいてもしも「はあ、そういう見方もありますかね」という反応ならば、ガチガチの拒否でもないな、と分かるわけで、そんな観測気球になるというわけです。

 第三者の発言を引用することで観測気球を上げて反応を見る、これができるようになると、対面でのパワハラ発言をせずに済むようになることでしょう。

 対話を上手く進めるには実はテクニックがあるという話。

 いずれにしても、若者を育て上げるのが難しい時代になりました。

 現役の皆さんには頑張ってほしいものです。

 

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