北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

SDGsな釣り

2021-10-25 23:13:59 | Weblog

 

 老父の病院の付き添いのために午後休暇を取りました。

「お父さんに薬が合わないんじゃないかと思う」というのですが、父に任せているとお医者さんにちゃん伝えられるかどうか心配だ、と母は言います。

「わかったよ、じゃあ休みを取って付き添いで行ってくる」

 ところが帰宅して病院へ向かう途中で母から電話があり、「ごめん、今日は先生が手術で診察はなくて点滴だけなんだって。先生に会えないんだったら行っても仕方ないわ。休みを取ったんでしょ、ごめんね」とのこと。

「いいよ、それなら天気も良いし、このまま釣りに行くから(笑)」


 天気の良い月曜日、父への同行が終わってあわよくばそのまま釣りに行こうかと、車には釣り道具を載せていたのでした。

 ちょうどよいドライブと、小樽港へと車を走らせてマメイカ釣りに向かいます。

 平日の午後だというのに岸壁には釣り人がびっしり。

 多くはリタイアしたお年寄りと見受けますが、趣味の釣り人ばかりではなく仇を取るくらいにしてイカを釣ってやろうという入れ込んだ方も多いのが目につきます。

 最近特に目に付くのは、バッテリーでモーターを回して釣竿をゆっくりと上下させる装置を使って海底ぎりぎりを狙ってイカを釣ろうとする人たち。

 昨日私が釣っていた横でもそんな機械を使っていたお年寄りがいたので話を聞いてみました。

「この機械は売っているんですか?」
「売っている人もいるけど、俺は自作。車のワイパーのモーターに回転数を調節する部品をつけてコントロールしてる」

 今夜は天気が良くて風もなく条件は最高なのですが、左右を見回してもほぼ誰もつれていないという状況です。

「今日は釣れませんね」
「先日の大雨で潮目が変わったね。それまでは数十匹くらい釣れてたんだけどな」

 釣りはタイミングが命ですが、今日はどうもはずれのようです。


     ◆


 さて、イカ釣りではイカを寄せるために投光器で水面を照らします。

 小さな投光器から強い光を発する現場用の投光器まで様々な光が岸壁にともるのがイカ釣りのきれいなところでもあります。

 ちなみに私はMakitaの充電池による投光器を使っていて、お隣のお年寄りは釣り機も投光器も全て車の小型バッテリーを使って動かしていました。

 これはこれで良いのですが、中にはエンジンによる小型発電機を持ち込む御仁もいます。

 特に規制もルールもあるわけではありませんが、発電機を動かすとグワーンというエンジン音が響き、また排気ガスがあたりに漂います。

 風下にいると具合が悪くなってきて場所を替えざるを得ません。

 自分がエンジンの人の隣に後から入ったのなら仕方ありませんが、後から来た人が隣でエンジンを炊かれるのは嫌なもの。

 釣りにも一定のマナーがあるし、港ごとの地元文化のようなものがあります。

 「釣りは静かに」もその一つだと思いますし、SDGsにもかなうような釣り文化であってほしいものです。

 今夜もボウズでしたが、夜の港の風情は良い季節の良い時間でした。

 
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