北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「もういいんですよ、いいんですけど…ねえ」 ~ 函館出張

2020-06-24 23:48:55 | Weblog

 

 今日から明日は函館出張。

 6月19日の自粛規制解除によって、特に札幌とそれ以外の地域との行き来も解禁になり、ようやく地方部への営業をすることができるようになりました。

 函館で旧知の方を訪ねると、「やっぱり19日以降に、少しずつ札幌方面からの挨拶回りが増えましたね」と実感されているよう。

 彼は札幌から函館に単身赴任なのですが、コロナウィルス騒ぎがピークの頃は、札幌へ集まっての会社の会議もなく、そればかりか札幌への帰省も自粛していたそう。

「函館地域なんてほとんどコロナウィルスの陽性患者が出なかったのに、全道一律に動きが止まってしまいました。もう少し地域単位でなんとかならないものか、とは思いましたよ」 

「それじゃあ函館の経済もかなり冷え込んでいるのじゃないですか」と訊くと、「ほんとうにその通りですよ。せっかくホテルがたくさん立ったりリニューアルしたところなのに、インバウンドも減りそればかりか国内観光、道内観光も全然動きがありませんからね」と渋い顔です。

「それじゃあお宅などは大企業なんだから、自粛解禁でこれからは率先して地域経済を動かす意味で会合や宴会などをするのが良いのじゃないですか」そう訊くと彼は一層渋い顔になってい、「ところがうちのトップはまだ底が偉く慎重なんですよ」

「えー、どうして?」
「うちの会社は業態的にコロナの影響をほとんど受けなかったんです。だから表立って発表しているわけじゃないけど、社員の給料が減ったわけでもない。でもそれが早速宴会だ、会合だと賑やかにやって、そこでコロナの患者がでたらどうですか。やれ『あそこの会社は景気がいいん、だな』とか、『それなのになんだあの様は』と余計なバッシングを受けるんじゃないかという心配を強く感じているんです。うちは全道展開の企業なもので函館地区だけでも大丈夫じゃないか、と思うんですけど、札幌の本部はまだそのあたりが固いですね」

 そろそろ地域経済復活への日常を取り戻したい気持ちはふつふつと湧き上がっているものの、まだ世間体を気にする向きも強いよう。

 人間の心理は経済に大きく影響しますね。

 心置きなくやりたいことをやりたいようにやって、それで経済が回るという時はいつになるでしょう。

 

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