北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

年賀状仕舞いに見る日本の文化

2024-01-03 23:15:17 | Weblog

 

 新年早々から能登地震に加えて羽田空港での航空機事故と落ち着かない三が日となりました。

 まずは被災者の皆さんへの救助・支援が第一だと思うので、離れていても気持ちは一つ、できる範囲での応援と支援をして差し上げたいものです。

 さて今日は懐かしい地域の友達が集まっての新年会。

 友人の一人の家に集まって、思い出話や近況報告に花を咲かせるという趣向です。

 友達と言うのは、ある団体の設立に関わったことで出会った人たちなのですが、不思議に馬が合ってもう20年以上ものお付き合いになります。

 職業などはバラバラで、もうリタイヤした人もいればまだ現役で働いている人、パートタイムで社会参加している人など様々ですが、全員前期高齢者以上。

 かつてのようにバリバリとスポーツができる歳でもなく、だんだん怪我自慢になったりします。

 なかに元旦に年賀状をくれた人もいたのですが、その方の文面に「ハガキでの年賀状は今年で最後にしたいと思います」という一文がありました。

 その方に「〇〇さん、年賀状に『今年で最後』とありましたが、年賀状を全部やめるんですか」と訊いてみたところ、ちょっと苦笑しながら「いやあ、年上の先輩にはこちらから年賀状をやめますとは言えないんだよね」とのこと。

 日本人的な年齢による礼儀感覚から言えば「長幼の序」というようなしがらみってまだまだ逆らえないところなのでしょう。

 しかしその一方で、LINEやFacebook、X(旧ツイッター)などで繋がっている先輩たちも多いわけで、そういう人たちとは普段からお互いに何をしているかが良くわかっています。

 もうネットで繋がっている人とは年に一度のハガキでの近況報告はいらないのかなあ、と思うのですが、ネットで繋がっていたとしても送ってくる側が年の初めに何を総括して伝えようとしているかは様々なので楽しみなところもあります。

 年賀状が日本の文化ならば、"年長者には年下からは言いにくい"と言う考え方そのものが無形の日本の文化でもあるのでしょうね。


      ◆

 
 さて、今年やり取りした年賀状は約200枚なのですが、そのうち4枚に「年賀状は今年で最後にします」と書かれたものがありました。

 全員年上の先輩からなので、ありがたくも来年からは賀状のやりとりを控えさせていただこうと思います。

 今年中にハガキの値上がりの話も持ち上がっているので、今回で最後にしておけば良かった、と臍を噛んでいる人も多いかもしれませんね。

 来年は「これにて仕舞」というハガキがぐっと増えそうな予感がします。

 年賀状という文化も世相の在り様の変化を促しているようです。 


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