北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

落語は人を救う~笑生十八番師匠と大和屋琴似寄席

2015-02-10 23:56:11 | Weblog

 

 今夜は地元琴似の大和屋さんで開かれた「大和屋琴似寄席」に行ってきました。

 本来は毎月第一火曜日の夜に開かれるこの会ですが、今月はちょっとずれて第二火曜日。

 毎回登場する笑生十八番(しょうせいおはこ)さんが今日も登場。つい先日もススキノの「蕎麦屋たいせつ」さんで「たいせつ寄席」で十八番師匠を観たばかりで、どうも最近は十八番師匠の追っかけになりつつあるようです。

 今回は地元の料理屋さんで寄席が定期的に開かれているというので、まずは地元のお店を知ることが主眼でしたが、楽しい会でした。

 夜六時頃に大和屋さんに到着して、二階で食事をしてそれから演目が始まります。ワンドリンクがついて落語付きで3千5百円はリズナブル。今度は両親を連れてきて楽しんでもらうのも良さそうです。

       ◆  

 特に今日は十八番師匠の生き様を取材した本、「落語は人を救う~笑生十八番伝」の出版記念寄席でもあって、十八番師匠がこれまで縁を築いてきた応援団がこぞって来たものだから、80人以上の観客が訪れました。

 笑生十八番師匠こと原正さんは、島根県松江市の生まれ。北大水産学部で学ぶ中で、北大落語研究会に所属しここでちょっと好きだった落語に本格的に出会います。

 卒業後に職を転々とする中で最後に出会ったのが落語で、「これがあった。これしかない」という思いで、ご本人は「命を懸けて落語をやっています」というがシャレでも笑いでもなく本当の気持ち。

 いわゆる芸能人としての落語家は、普通は一門に入門をして落語協会などの会に所属し、そこで二つ目、真打などと出世した中で「落語家」を名乗りますが、十八番師匠は「私は独学の落語家です」と言って憚りません。

 「面白かった、また観に来ます」という客を相手にして、話すことで縁が広がってそれが仕事になっています。

 よく、「落語家です」と言うと、「ははあ…、で本業は何なんです?」と訊かれるそうですが、本業が落語家。片手間ではありません。

 落語の演目を芸能として聴くのか、落語家の生きざまを見届けようとしているのか、それは観客一人一人の心の中の問題。

 でもこうして住んでいる地域に、地元を発信しようというお店があって、ある縁で落語が聴けるというのですから、やっぱりまずは地元から味わいたいものです。

 
 
【大和屋琴似寄席】 
 http://kotoni-yamatoya.jp/about.html
 

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