歳を重ねると年中行事が固定化してきます。
野菜作りのように季節の移ろいに従うことも多いですし、仲間との集いも毎年の恒例行事になっているものが多いのです。
明日からのこの週末の三連休は、本当なら道北の朱鞠内湖でワカサギ釣りのイベントに参加するのが常でした。
残念ながら今年は怪我の治療とリハビリのために無理をせず不参加にしましたが、早く動けるようになってまたアウトドアに飛び出したいものです。
アウトドアと言えば、それまでのキャンプや釣りが中心だった私のアウトドア概念を広げてくれたのが故残間正之さんでした。
残間さんは、どこか型にはまっていた私の遊び方を、「大人こそ"野遊び"をしなくちゃ、ね」と「野遊び」という言葉でもっと広い世界に誘ってくれたのです。
もちろんご本人は世界を股にかけて大変な体験をたくさんしてきた方なのに、それをひけらかすこともなく、僕たちにはいつも気さくで優しく接してくれて、無理や無茶を求めたりはしません。
「遊びは子供だけのものじゃない。大人こそ遊べ、それも野に出て野を遊べ。大人こそ野遊びを楽しまなくちゃ」
僕らの世代はにとっての幼い頃は、それこそ家の周りには野原しかなくて、そこで遊ぶことがそのまま野遊びでしたが、現代ではそれは野は求めてゆくところになってしまいました。
野遊びはちょっと贅沢な旅になりかけている面もありますが、家から飛び出て外を楽しむという心さえあれば、トレッキングも登山も、山菜取りも釣りも、自転車もキャンプなどのアクティビティはもちろん、ただのまち歩きや居酒屋巡りでも野遊びでいいのじゃないかとすら思います。
先輩って、やっぱり後輩には"かくありたい"と思わせる憧れがあるものですが、そういう憧れを感じる人生の先輩でした。
今日はそんな残間さんの命日です。
写真は残間さんと積丹へ釣りに行った時の写真ですが、多分このときの残間さんが今の私の年齢くらいだったはず。
このときに教わったことが、「釣りは、父からじゃなく爺さんから教わるものなんだ」ということ。
父と言うのは忙しいものだから、暇な爺さんが孫を海へ釣れ出して教えるのが釣りなんだ、ということ。
なるほど、爺になったならもっと孫と遊ばなくちゃね。
高い空から見守っていてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます