【涼しい猿払の原野】
昨日の札幌での暑さは何だったのか、と思うような宗谷地方の朝の涼しさ。
昨日の車中は25℃設定の冷房を作動させていましたが、今日は25℃の暖房で温めながら、猿払村へ向かいました。
こちらで伊藤村長さんともお会いして、地域事情を伺います。
5年前には爆弾低気圧のために舞い上がった砂でホタテが窒息死して大ダメージを受けたホタテ漁ですが、それから数年経ったところです。
「今年あたりのホタテは好調ですか?」と訊ねると、「それが、天然稚貝が増えて困っているんです」とのこと。
いろいろな状況があるのでしょうが、爆弾低気圧によってホタテの天敵のヒトデも少なくなってしまったよう。
そのために天然のホタテの稚貝が多く発生し、さらに稚貝の放流事業も行っているために、貝の密度が高くなり実が大きくなれないのだそう。
ホタテの玉が小さくなると、加工の手間はかかるしそれでいて量が溜まらないので効率が悪くなると嘆いています。
ホタテの殻剥き加工には中国人とベトナム人の方たちが来て働いていくれているとのことで、約130名の人たちが皆猿払村民として働いています。
村長は、これから特にベトナム人の方が増えると予想していて、そのために通訳やベトナムの人たちの世話をするベトナム人を村の職員として正式に採用したいと考えていて、内閣府にも相談しながら人選を進めているのだそう。
住民一人当たり所得では常に全国でも上位に顔を出す猿払村ですから、こうした地域にしっかりしたインフラを整備して暮らしやすい地域にすることが必要だと感じます。
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猿払村を訪ねた後は浜頓別町へ向かいました。
こちらは町役場の近くに今年の5月1日に北海道で一番新しい道の駅「北オホーツクはまとんべつ」がオープンしたところ。
物販のテナントは、ちょっと都会的なパン屋さんが入っているだけですが、これから農産品売り場なども検討されているようです。
建物の中には子供たちのための立派な室内遊具があるので、夕方近くなると子供たちとお母さんの姿が多くみられるとのこと。
地域の交流の拠点になってほしい、というコンセプトがしっかり実現するよう期待しています。
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