北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

発言は手を挙げて ~ 子供の時はできたのに

2022-09-14 23:12:36 | Weblog

 

 先日依頼を受けていたある研修の講師を務めました。

 受講生は約50名ほどだったのですが、会場に一堂に会するのではなくwebでのリモートでの開催。

 直前までは「会場で対面で行いたい」と言われていたのですが、ここへきてのコロナ第7波を受けての変更だったそうです。

 講義は対面とリモートではこちらのやり様も変わります。

 対面であればなんとなく前を向いていれば格好がつくのですが、リモートではカメラを向かないと受講生から見ると「自分たちを見て話していない」と感じます。

 しかしカメラの方向を向くとパワーポイントのスライドが見えにくく、スライドを見ると視線がずれるというもどかしさがあります。

 また受講生たちがどんなノリで聴いてくれているのかもぱっと見たところではわかりません。

 聴衆との対話とノリが感じられないのはなんだか手探りでやっている感じがします。

 
 ただ逆にリモートでのメリットもあります。

 それは会場に集めるときよりも質問や発言がしやすいということ。

 とくにチャット機能を使えば皆の前で見られながら発言するよりはずっと多くの人が打ちこみで意見を伝えてくれます。

 今回も担当者の方に「他の講師の方はどうしていますか?」と訊くと、「ある方は節目節目で『では2分間で皆さんの意見を打ちこんでください』と意見聴取の時間を取っていました」とのこと。

「あ、なあるほど。じゃあ僕もそれでいってみようかな」ということで、急きょ話の途中で画面に向かって質問をして、2分間での回答を募りました。

 実際やってみると、50人全員からの回答という事にはなりませんでしたが、半分以上の方から回答があり、それぞれにバラエティ溢れる答えで大いに参考になりました。


      ◆


 講義を終えてから担当者との意見交換で私から一つの提案を行いました。

「もし次に対面で行うのだったら、各自パソコンを持ってきてもらって会場でネットに繋ぐという事ができないでしょうか。私のスライド説明は会場でも手元の画面上でも観られるようにして、しかも今回のような意見聴取は手を上げさせて声を出すのではなく、会場の自席のパソコンからチャットで答えるというというやり方はどうでしょう」

 本来ならば会場で手を挙げて発言を求めたいところですが、その勇気が引き出せないのなら答えだけでもチャットで集めるという事はどうか、という提案です。

「うーん、ちょっと次回に向けて検討してみますね」とは言ってくれたもののどうなるでしょう。

 もっとも、受講生もそれなりの人たちなので本来は大勢の前でも手を挙げて欲しいなあ、とは思うのですが。

 対面とリモートの良さを融合して新しい時代の講義の在り方を模索してみたいものです。

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