今日は開発局OBの会による現場見学会がありました。
見学した現場は北海道新幹線として建設中の後志トンネル天神工区。
小樽市奥沢の奥で将来の新幹線小樽駅ができるところの倶知安寄りのトンネルです。
このトンネルは延長4,460メートルと言う長大トンネルで、施工は安藤ハザマ・伊藤・堀口・泰進共同企業体が行っています。
現在は坑口から2700メートルほどのところで日々開削を進めており、月進100~150メートルほどで順調に工事を進められています。
トンネル工事って私自身の人生で経験はありませんが、最新の機械を用いて効率的な施工を行う取り組みの説明を聞いてその苦労がしのばれました。
実際に現場の最前線近くまで行かせてもらいましたが、小樽の奥は温泉が出るところとのことで、地熱が高くて坑内は30℃近い暑さなのに驚きました。
今の最新技術では、岩を砕くための発破もかなり正確に爆発の挙動を制御できて効率が高まっているのだそう。
また作業労働者としてネパールからの作業員に仕事をしてもらっており、「行ったことをきっちりやってくれるのは国民性でしょうか。昔の日本人もそうだったような気がしますが、今はネパールの方たちの方がきっちりした仕事をしてくれます」とも。
大変な環境の中でもくもくと働いてくださっている皆さんには、安全な工事を心からお祈りします。
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函館から札幌までの新幹線が通れば、約4時間かかっている函館~札幌間が1時間半ほどで繋がれることになるそうです。
見学会には函館からの参加者もいて、「新幹線が開通すれば、夜に飲んでも最終に良い列車があればそれで帰ってこられるようになりますね」と話しかけると、「その分一泊の出張が、日帰りになっちゃうんじゃないかな」と心配も。
次いで「まあ開通すればですから、今から10年以上も後のことでは今のように働いたりしていませんよ。心配させないでください」と言うので周りは爆笑。
見学会を受け入れてくださった皆様に対する感謝とともに、改めて工事関係の皆さんの安全をお祈りします。
ありがとうございました
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