市内にはいわゆる「学び直し」を支援する仕組みがいくつかありますが、その代表的なものが自主夜間中学の「くるかい」です。
義務教育の中学校は社会に出る前の知識を身に着ける教育過程ですが、義務教育であるために、仮に習熟度が達成していないままでも卒業してしまえば、一度公教育としては責任を果たしたとされて、ここでの学び直しには行政経費の二重負担となることから公費は負担できないのです。
そこで、市民や企業からの支援が求められるわけですが、釧路市では昨年からこの支援の原資を、市内で活用されているご当地域内循環活動事業である「スキップカード」に求めるというモデル事業を国に提案し、認められました。
スキップカードは提携する商店などで買い物をした際にこのカードを提示すれば100円で1ポイントがチャージされ、これが溜まれば提携の商店で使えるという仕組みなのですが、この『たまったポイント』に着目して、これを「くるかい」への寄付に活用する「ゆうエール」という仕組みを作ってみたのです。
もちろん市役所の各課にもこのカードを配布して、歓送迎会や忘年会など各種会合でお金を使うときはこの事業に協力してくれるよう要請をしています。
協力してくれる企業の開拓にも、有限会社すきっぷという助っ人が表れて次々にその協力の輪を広げ、この半年間で311団体から協力の申し入れを取り付けました。
こうした活動の結果、昨年の10月からの寄付ポイントは51,590ポイント=51,590円となり、今日はポイントカード事業組合の石塚理事長から「くるかい」の代表に目録の授与が行われたのです。
このモデル事業は、ポイントによる経済面での域内循環を果たすことで、学びなおしを支援しようという市民の善意もまた域内循環をしているという一挙両得を実現するユニークな取り組みと言えるでしょう。
これも釧路ポイントカード事業組合始め関係各位のご協力と、「くるかい」スタッフの皆様のご尽力のおかげです。心から感謝申し上げます。
※ ※ ※ ※ ※
自主夜間中学「くるかい」は、毎週火曜日の17時過ぎから20時半まで開かれていて、教えるスタッフは全員がボランティア。
学び直す方の事情も様々で、中学校で登校できなかった子のやり直しがあれば、外国から釧路へ来て日本語習熟の練習をしている人もいます。
中には、お友達から外出を誘われても自分自身に自信がなくて参加をずっとためらってきたのが、ここで国語力を強化したことで友人との外出ができるようになった、という方もいました。
スタッフと習いたい方の数がおおむね同じくらいなので、今は一対一の指導ができています。
学び直しへのハードルを下げて、市民の協力がそれを支えます。
この事業をもっと知ってもらって、協力の輪をさらに広げたいものですね。
《スキップカード ハピピ》 http://hapipi.net/
【スキップカード ハピピ】
【スキップカードの仕組み】
義務教育の中学校は社会に出る前の知識を身に着ける教育過程ですが、義務教育であるために、仮に習熟度が達成していないままでも卒業してしまえば、一度公教育としては責任を果たしたとされて、ここでの学び直しには行政経費の二重負担となることから公費は負担できないのです。
そこで、市民や企業からの支援が求められるわけですが、釧路市では昨年からこの支援の原資を、市内で活用されているご当地域内循環活動事業である「スキップカード」に求めるというモデル事業を国に提案し、認められました。
スキップカードは提携する商店などで買い物をした際にこのカードを提示すれば100円で1ポイントがチャージされ、これが溜まれば提携の商店で使えるという仕組みなのですが、この『たまったポイント』に着目して、これを「くるかい」への寄付に活用する「ゆうエール」という仕組みを作ってみたのです。
もちろん市役所の各課にもこのカードを配布して、歓送迎会や忘年会など各種会合でお金を使うときはこの事業に協力してくれるよう要請をしています。
協力してくれる企業の開拓にも、有限会社すきっぷという助っ人が表れて次々にその協力の輪を広げ、この半年間で311団体から協力の申し入れを取り付けました。
こうした活動の結果、昨年の10月からの寄付ポイントは51,590ポイント=51,590円となり、今日はポイントカード事業組合の石塚理事長から「くるかい」の代表に目録の授与が行われたのです。
このモデル事業は、ポイントによる経済面での域内循環を果たすことで、学びなおしを支援しようという市民の善意もまた域内循環をしているという一挙両得を実現するユニークな取り組みと言えるでしょう。
これも釧路ポイントカード事業組合始め関係各位のご協力と、「くるかい」スタッフの皆様のご尽力のおかげです。心から感謝申し上げます。
※ ※ ※ ※ ※
自主夜間中学「くるかい」は、毎週火曜日の17時過ぎから20時半まで開かれていて、教えるスタッフは全員がボランティア。
学び直す方の事情も様々で、中学校で登校できなかった子のやり直しがあれば、外国から釧路へ来て日本語習熟の練習をしている人もいます。
中には、お友達から外出を誘われても自分自身に自信がなくて参加をずっとためらってきたのが、ここで国語力を強化したことで友人との外出ができるようになった、という方もいました。
スタッフと習いたい方の数がおおむね同じくらいなので、今は一対一の指導ができています。
学び直しへのハードルを下げて、市民の協力がそれを支えます。
この事業をもっと知ってもらって、協力の輪をさらに広げたいものですね。
《スキップカード ハピピ》 http://hapipi.net/
【スキップカード ハピピ】
【スキップカードの仕組み】
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