午前11時過ぎに近くに住む長女から電話が入りました。
「うちの車のバッテリーが上がったみたい。助けてもらえる?」
「わかった、とりあえずブースターケーブルを持ってくよ」
どうやら先週キャンプに行った際に後部トランクのランプがついていたのがそのままになっていたようで、一週間ぶりに運転しようとしてバッテリー上がりに気がついたとのこと。
車を運転するうえでブースターケーブルと牽引ロープはいざというときのレスキューに必需品です。
すぐに駆けつけてブースターケーブルを装着。
「実は僕はやったことないんです」という婿さん。「プラスとプラスの端子をつないで、マイナス端子はマイナス端子と繋ぐのが鉄則だよ」と言いながら端子をつないでこちらの車もエンジン始動。
給電の負荷を上げるために車のエンジンはかけるのです。
かつて車にチョークがついていたときはチョークでエンジンの回転数を上げたものです。
婿さんの車はすぐにエンジンがかかってまずはOK。
「でも一度上げたバッテリーは充電する力が弱くなるから、もう何年もバッテリーを替えていないのならこの機会に新しいバッテリーにした方が良いよ」とアドバイス。
「これから夏を迎えてエアコンの負荷もかかるということですぐに交換してきました」というメールが返ってきました。
そういう素直さが良いですね。
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実はもう30年以上前に吹雪の雪道で路肩に突っ込んだことがありました。
(困ったなあ)と思っていたら丁度その時に緑色の開発局の除雪車が近づいてきて(助かった!)と思ったのもつかの間、「牽引ロープあるかい?」「…いえ、もってないです…」「あー、じゃあダメだわ、ごめんな」
そう言われてすぐに助かるチャンスを棒に振ったことがありました。
結局もう少し後に牽引ロープを持った車が通りかかってくれて助けてくれたのですが、そのときに「助けてもらおうと思えば、自分で助けてもらえる用意をしなくてはだめだ」ということを知ったのでした。
そのあとすぐに買い求めた牽引ロープとブースターケーブルが一緒になったセットでした。
もう何十年も使っていなかったブースターケーブルでしたが、頻度は少なくとも「いざ」というときがあるものです。
何もない時にこそ備えをしておきましょう。