コロナ対策の給付金。
正しくは「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策による特別定額給付金」ですが、札幌市ではようやく今日から手続きが始まりました。
比較的人口の少ない自治体では国会通過と合わせて手続きが始まっていましたが、私の住む札幌市(人口197万人)も含め、人口の多い自治体ではなかなか手続きが始まっていませんでした。
まずは申請書が郵送されてくるとのことで、それを待ちましょう。
さて、今回の申請の目玉の一つはマイナンバーカードの保有者はオンラインで申請ができるということでした。
郵送の書類が届くまでの時間と郵送で提出した書類が届く時間を考えると、オンラインであればすぐにでも申請が受け付けてもらえるように思うので、この機会にマイナンバーカードを取得したいと考える人が増えるのも当然です。
私は4年前に申請をしてマイナンバーカードを取得して確定申告などに使っていますので、ある程度メリットも感じている一人です。
今回もマイナンバーでのオンライン申請ができるということで、手続きが始まったらさっそくトライしてみようと思ったのですが、札幌市ではオンラインでの受付は『今月下旬に予定』とのことで今日現在はまだ受け付けてくれないのだそう。
札幌市のホームページを見てみると、「給付金について」の他に「偽サイトにご注意ください」の後に( )書きで「札幌市ではオンライン申請の受付を開始しておりません」と付け足しのように書かれています。
ところがそれでいてその下にある申請方法という欄では、「市から郵送された申請書類を返送する方法または"マイナポータルからマイナンバーカードを活用して電子申請する方式となります"」と『申請するとしたら方法は二通り』という事実を書き連ねています。
ご丁寧に、オンライン申請(するとしたら)についてもちゃんと説明書きが書かれているので、最初の「札幌市ではまだオンライン申請を受け付けていません」を読み飛ばしてしまったら、話はどんどん混乱してゆきそうです。
ホームページも限られた面積で伝える側が伝えたいことと、受け取る側が欲しい情報がなかなかマッチしないもので、市役所にいてホームページを作る側になっていたときには苦労した思い出があります。
皮肉が好きな友人は「ははは、星の王子様じゃないけれど『肝心なことは目に見えないんだよ』」と言って笑いました。
情報は今日あまりにも多すぎて、取ろうとする側にもスキルや勉強が求められる時代になりました。
「目に見えない」からと言ってあきらめてはいられません。正しい情報にしっかりとたどりつきましょう。