北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

がんばれ池江選手 ~ 骨髄提供ドナーになるということ

2019-02-12 23:36:24 | Weblog

 

 水泳の池江里佳子選手が白血病になったことを公表して、多くの方が言葉を失ったことと思います。

 血液のガンである白血病も、今では治療法も進んで、良い薬も出てかなりの確率で治る病気になったのだそう。

 池江さんのファンとしては、一日も早い回復を祈るばかりです。

 この話題から、骨髄バンクのドナー(骨髄提供登録者)数ってどうなっているのか、と調べようと思いましたが、サイトの閲覧が集中しているのか、骨髄バンクのサイトにはつながらない状態が続いています。

 そんななか、「教えて 骨髄バン子ちゃん」というサイトだけはなんとかつながって、昨年2018年3月末現在でドナー登録者数は483,879人であるという資料がみつかりました。

【教えて骨髄バン子ちゃん】 http://bit.ly/2Sspx9k

 今でも骨髄移植は白血病の有効な治療法ですが、十数年前には、多様な白血球の型から適合者を見つけるためには、ドナーの数が30万人必要だ、と言われていた覚えがあるのですが、今やドナー数は48万人を超えたのですね。

 池江さんを「可哀想だけど、自分にはなにもできない」と思っているかもしれませんが、「20歳以上55歳以下」という年齢制限さえクリアしているならドナー登録ができますし、骨髄提供もできるでしょう。

 

       ◆

 
 私の場合、十数年前に、登録していた白血球の型が適合して、一度だけ骨髄提供をしたことがあります。

 ドナー登録は気軽にしていたものの、実際に「適合したので、骨髄提供はできますか」という手紙が来たときは、本当にドキッとしたのを今でも覚えています。

 「骨髄提供しても良いです」という返事をした後には、仲介団体の方や医師と何回かお会いして、実際の様子やリスクまでを何度も丁寧に説明してくれました。

 「骨髄(こつずい)移植」と聞いて、針を"脊髄(せきずい)"に刺すと勘違いし、(神経に触れると麻痺が起きる)という誤解をして怖いと思っている方は多いと思います。

 実際には、全身麻酔の上でお尻の少し上の骨盤から採取する二泊三日程度の入院措置でしたが、そうは言ってもやはり怖いものは怖い。私も提供するまでは勇気を振り絞ったことを思い出しました。

 記憶を留めておくために、そんな顛末を過去のブログに書きました。

 自分が健康であることに感謝しつつ、その健康を少しだけおすそ分けするのがドナーであるということを、昔のブログを読んで改めて感じます。

 歳を取るということは、昔はできたことができなくなることだ、と感じます。親切ですらできなくなるのです。

 宝くじには当たらなかったけれど、こっちの方が値があってラッキーだったなあ、と今では思います。


【ご参考(全5回)】 「骨髄移植について(1/5) ~ 北の心の開拓期」 http://bit.ly/2E7k7rm

 

コメント (1)
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