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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ただ声を出す、そのことが難しいわけ

2017-11-11 23:30:34 | Weblog

 

 いよいよ今日と明日で、都市計画学会学術研究論文発表会が開催です。

 会場は北大の情報科学研究棟という、工学部の中でもひときわ奥まったところにある建物。
 研究発表は六つの教室を使って、朝9時40分から始まります。

 今回の大会における私の一番のミッションは、昨日のエクスカーションを無事にこなすことだったので、今日からの研究発表ではさしたるお役目はありません。まあ、遊軍として足りなさそうなところを補うようなつもりでおりました。

 なので、ちょこちょこと受付周りでたむろして様子を見回ります。

 こういう研究発表会って、最初のコマに合わせて参加者がどっと来るのかと思いきや、実に五月雨にだらだらとやってきます。

 あまり関心のない分野のコマもあるでしょうし、自分の出番が遅ければそれに合わせてくれば良いだけのこと。

 受付は集中して混雑したり、波が去ると暇になったりを繰り返しています。


 そんな中、受付の中に無料の無線LANサービスがありました。この二日間だけ有効のアドレスとパスワードを発行して、参加者に通信の便宜を図ろうというもので、さすがは大学の設備だと感心しました。

 ところがその案内がいただけません。一応受付のところに「Wi-Fi」と書かれているのですが、それが何を示すのかわかりにくいのです。

 受付のところにはアルバイトの学生さんが座っているのですが、前を通る人にかける声は小さいし、何よりタイミングが悪い。

 思い余って、横の開いた席に座ることにして、「無料の無線Wi-Fiサービスあります。ご利用ください」と声掛けの手伝いをしてあげました。

 そのうえで、「こういうのは、声をかけるタイミングと声量がどちらも大事なんだよ。向かいの受付で参加料を支払うのに一生懸命になっているときに声をかけても聞こえちゃいない。いろいろ終わって、(さて…)と一息ついた時が声掛けのタイミングだよ。でもその声が小さいとやっぱり聞こえない。声をかけるんだったらお腹の底から太い音圧の声をかけなくちゃいけないよ」

 言われた学生さんは「そうですね」とは言うものの、「じゃあやってごらん」と言われて彼が発した声はやっぱり私の合格点には達しません。

「ははは、まだまだ恥ずかしい気持ちが声に出てしまっている。恥ずかしさが吹っ切れるまでにはまだ人生修業が必要かな」

 ただ「声を出す」それだけのことが結構難しい。「今、これくらいの大きさの声を出すんだよ」とやってみせてもできないの。面白いものですね。

 私もいい歳になったので、多少おせっかいながら、こういうことが大事なんだという事をちょっと力説しました。

 そろそろちょっとくらいうざがられても、後ろに続く人たちに役立つような声を出していかないといけない気がしています。

 思ったことはすぐにやった方が良い。チャンスはすぐに失われていくのです。

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