駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

英国ロイヤル・バレエ団『ロミオとジュリエット』

2016年06月21日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 東京文化会館、2016年6月18日13時。

 ジュリエット/サラ・ラム、ロミオ/ワディム・ムンタギロフ、マキューシオ/アグリ瑠嘉、ティボルト/トーマス・ホワイトヘッド、ベンヴォーリオ/ジェームズ・ヘイ、パリス/平野亮一。
 音楽/セルゲイ・プロコフィエフ、振付/ケネス・マクミラン、全3幕。

 Kバレエで観たロミジュリの感想はこちら、チューリヒバレエのロミジュリ感想はこちら
 ロイヤルだと最近では『マノン』など、こちら
 
 キャピュレット・チームは赤を着てるけどモンタギュー・チームは特に青を着ていないんだな、とかついつい考えつつ、楽しく観ました。やはり美しい。バレエはいい。
 1幕がいわゆるバルコニー場面まで、2幕がティボルトの死までで、3幕はあっという間でした。マントヴァの場面がないので脳内で「どうやって伝えよう」を歌う暇がなかった…バレエではロミオはどこから毒薬をもらってくることになっているのだ(^^;)。
 ラストの霊廟ではロミオがパリスを刺しちゃってて(シェイクスピアの原作戯曲どおりだそうですが)、その死体がずっと舞台の端にあるので、なんかものすごく滑稽かつ哀れでした。
 ロミオが死ぬのは寝台の足下で、ジュリエットは寝台の上で息絶えるので、ふたりが美しく抱き合って倒れ伏すということもなく、もちろん天国場面もないので、全体としてものすごく、愚かな恋の哀れな結末、という仕上がりになっていた印象です。そのドライさが、またいいのかもしれません。『ノートルダム~』同様、今回もヒロインの死体っぷりが素晴らしかったなあ…
 パリスとの結婚を拒むジュリエットが、ふいっとトウで立って現実から顔を背け遊離しようとする振り付けが、とても印象に残りました。


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2 コメント

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初めまして (ゾフィー)
2016-06-22 03:15:21
いつも宝塚の観劇記を愛読させていただいております。
宝塚ファンであると同時にバレエ好きなもので(特にマクミランとローラン・プティ作品)バレエのことも書いてくださっていて嬉しい!
ロイヤル・バレエは舞台装置も重厚で見応えがあったのではないでしょうか。
宝塚はライトファンを続けていたのに、全国ツアーで珠城さんにおちてしまい、自分で自分に戸惑い気味。
私、駒子さんと同年生まれでファン歴もだいたい同じ、初代贔屓も一緒なのです。(カナメ&ゆりも好きだったので「グランドホテル」初演も観ています。)
コメントする場所が間違っている気もしますが(汗)そのようなわけで今後も楽しみに読ませていただきますね。
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コメントありがとうございました! (ゾフィーさんへ)
2016-06-24 16:04:13
初めまして、コメント嬉しいです。
でもmiyakoguさんのブログのコメント欄で一方的に拝見していました!
珠城さん、イイですよね!!(*^O^*)
同い歳でファン歴も近いとは存じ上げませんでした…!
またいらしてください!!!

バレエは私はミーハーファンで、海外の有名バレエ団が来日して
古典をやってくれると安い席で観に行く…というヌルい暮らしをしています。
習ったことはなく、バレエ漫画を読んで育って憧れていて大人になって生で観ることはできるようになった、
というクチです(^^;)。

私はカナメさんには間に合っていなくて、生月組はユリちゃんの『風共』からなのです。
『グランドホテル』今から楽しみです、大晦日からムラ入り予定ですので!(笑)
また語らせていただきます~!!

●駒子●
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