駒子の備忘録

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『シカゴ』宝塚歌劇100周年OGバージョン

2014年12月03日 | 観劇記/タイトルさ行
 梅田芸術劇場、2014年11月28日ソワレ。

 夜の街にジャズの音色が響き、マフィアが暗躍する1920年代、禁酒法時代のアメリカ・イリノイ州シカゴ。夫と浮気相手の妹を殺害した元ヴォードヴィルダンサーのヴェルマ・ケリー(この日は湖月わたる)が現われ、虚飾と退廃に満ちた魅惑的な世界に観客を引き込む。一方、ナイトクラブで働く人妻のロキシー・ハート(この日は朝海ひかる)が浮気相手に銃弾を放つ…
 作詞/フレッド・エッブ、作曲/ジョン・カンダー、脚本/フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー、初演版演出・振付/ボブ・フォッシー。翻訳/常田景子、訳詞/森雪之丞。1975年初演、1996年リバイバル版初演の人気ミュージカルの宝塚歌劇団OGによる上演。全2幕。

 最近観たものだとこちらなど。
 今回はビリー(姿月あさと)はズンコでした。
 世界中で公演されるため、コンサート・バージョンとも言えるブラッシュアップを遂げている演目ですが、ユリちゃんやまりも始めアンサンブルも素晴らしく、スタイリッシュなダンスとステージングは堪能しました。
 歌唱は残念ながら弱かったかな。ママ・モートンのちあきしんはさすがでした。
 でもとても楽しいエンターテインメントに仕上がっているなと思いました。宝塚歌劇ファンだけでなく一般のミュージカル・ファン、映画しか観たことがない観客にも観ていただきたい演目だなと思いました。
 また、こういう試みは続けていってもいいのではないかなと思いました。「男役」はあくまで現役のものだとは思っていますが、でも男役でしか表現できないものがあり、現役生徒の舞台にはそぐわない演目がある、というのも事実だと思うので。
 興行としては成功しているようなので、うまくプロデュースしていっていただきたいです。
 もちろんその一方で、卒業生にはいつまでも宝塚歌劇の看板とファンに頼ることなく新たな仕事をしていっていただきたくもあるのですが、ね。

 しかしソノカがカッコよかったなー!
 私はタカラジェンヌは女性だからこそいいのだというスタンスで愛でてきたつもりであり、かつ残念ながらただのヘテロのモテない女なのですが、今回のソノカには男を見たなー! 男のソノカと一夜を共にしたい、と思った。こんなふうに考えたことが意外とないので(笑)けっこう動揺しました。悶えましたが楽しかったです!


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