駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『深夜食堂』

2018年11月16日 | 観劇記/タイトルさ行
 新宿シアターサンモール、2018年11月11日13時(千秋楽)。

 新宿の路地裏。看板も出さず、深夜0時から朝7時まで営業している「めしや」は「深夜食堂」と呼ばれている。この食堂を営むマスター(筧利夫)は目の上にある意味深な傷跡のせいで少し強面に見えるが、食堂を訪れた客の話を黙って聞き、客の望む料理はできるものならなんでも作って出してくれる。ちょっと腹ごしらえをしてまた明日を生きるために、客たちはマスターの素朴な料理を求めて今日も深夜食堂の扉を開ける…
 原作/安倍夜郎、脚本・歌詞/チョン・ヨン、作曲/キム・ヘソン。演出/荻田浩一、上演台本・訳詞/高橋亜子、音楽監督・編曲・歌唱指導/福井小百合、振付/木下菜津子。「ビッグコミックオリジナル」連載中の原作漫画はテレビドラマ化、映画化もされ、韓国では2013年テハンノ初演でミュージカル化。その翻訳輸入上演、全一幕。

 原作漫画は飛び飛びですがまあまあ読んでいて、ドラマは見ていませんでしたが映画は見ました。韓国でも漫画が人気とは聞いていましたが、ミュージカルにするとはさすが韓国です。
 でも、酔っ払いって歌って踊るものですし(笑)、街の裏通りの飲み屋から窺える人生模様の描写に歌やダンスはやはり最適ですよね。小さな舞台でしたがイメージは自由自在に時空を飛び、鮮やかでした。楽しかったです。
 役者はみんな達者で何役もこなし、それもまた見応えがありました。
 あゆっちは卒業後もいくつか舞台を観ていたのですが、えりたんは卒業後初めてで、生き生きしていて安心しました(^^;)。配役がまたいいよね! キュートでラブリー、歌声も現役時代となんら変わりない感じで、そういえば男役としてはそもそもちょっと高めの声なんだったかな? ヘンに無理したりしていなくて、とてもよかったです。むしろあゆっちが痩せすぎなことの方が心配でしたよ…
 ふたりのキャットファイトもファンにはひとしおですね。
 藤重政孝の「いるよねこういうおっちゃん!」って上手さと小林タカ鹿のいかにもすぎる強面ヤクザっぷりも印象が強かったです。

 ところでシアターサンモールには初めて行ったのですが、というか新宿御苑前駅もそれこそお花見に行くときくらいしか降りない駅なのですが、周りの雰囲気が良くて暮らしやすそうな街で、素敵でした。劇場も、ロビーはやや手狭ですがこじんまりとして見やすく、良かったです。また何かで観劇に行ったときには、前後にゆっくりごはんしたいなあ…



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