駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

安寿ミラ ドラマティックコンサート『Belle Lune』

2022年02月07日 | 観劇記/タイトルは行
 よみうり大手町ホール、2022年2月5日18時。

 シャンソンCD発売記念の一夜限りのコンサート。構成・演出/寺崎秀臣。

 チケットを手配したのが遅かったのでかなり後ろのかなり端っこの席でしたが、ここは問題なく観やすく音のいい良きホールなのでした。
 舞台下手に街灯、上手にテーブルと2脚の椅子。テーブルには赤い薔薇を飾った細い花瓶と、手紙らしき白い紙。バンドはピアノ、チェロ、ベース、ギターにアコーディオン。いずれもとても素敵でした。
 ヤンさんのお衣装は最初は濃いローズレッドの、まさしく薔薇のようなプリンセスなドレス。低い位置のお団子に赤い髪飾りがオトナ。続いて肩を出した黒のブラウスとパンツ、お団子を解いてラフな感じに。ハットを持ったり被ったりのダンスのくだりもありました。次は地が茶か渋いモーブにも見える上に黒のチュールが乗ったようなドレスで、髪は巻いていて、ラストはチラシビジュアルにもあった白のすとんとしたドレスでした。髪の巻きはさらにゴージャスに。ドレスの後ろの裾が長く引いているのを蹴って位置を整えるのヤンさんが超キュートでした(笑)。
 ヤンさんはもともと声が低いし、今も歌声は現役時代とあまり印象が変わりません。変わった声だし、当人が「歌手じゃない」というように別に上手いわけではないと今でも、ファンでも思う(^^;)。でも味があるのは確かだし、6年前から真剣に取り組んでいるシャンソンの世界は奥が深くて、魑魅魍魎めいた大御所(笑)もたくさんいるところだけれど、フランス語の勉強もしてこれからもさらに人生の経験を重ねて深めて、お化けと呼ばれるくらいまでがんばりたいそうです(^^)。ついていきたいです! 別にウケようとしてしゃべってるんじゃないんだろうけどトークがそこはかとなくおもろくなっちゃうヤンさん、いいわあ…
 最初の数曲は日本語の歌が多く、惚れた腫れたの歌が続いていたので、どちらかというと昭和のフォーク感も感じましたが、アコーディオンの伴奏だけで「パリの空の下」を歌ったあたりから、特にフランス語で歌うものは歌詞の詳細まではわからなくても情念みたいなものが伝わるようで、シャンソンの奥深い世界に引き込まれました。先日の大空さんのライブのセトリとも被るも曲も多く、有名なものばかりで耳馴染みもあり、楽しかったです。
 越路吹雪トリビュートコンサートの歌稽古でナンパされてまとまった企画のようでしたが(笑)、プロが歌わせたいと思う魅力があるんでしょうね。90分のオトナの、贅沢な時間を堪能させていただきました。在宅勤務のBGMにCDを愛聴しようと思います!






コメント (2)
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