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映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅳ ~モスクワ(ロシア)その⑨~

2020-04-19 | 旅行記(海外)

**赤い首都**

関連映画:『イースト/ウエスト 遥かなる祖国』(1999)

『ラブレス』(2017)

その⑧につづき

 ちょっとザワつく中、パンとスープが出て来たんだが、落ち着かない感じで食べたせいか、パンは美味しかったんだけど、何のスープだったかあんまし記憶にない、、、。

 

 

 で、10分も経っていないくらいだったと思うけれど、アンドレさんが入ってきて、続いて迷子のご姉妹が現れ、皆、おぉ……!って感じで拍手が、、、。妹さんの方が「どうもお騒がせしてすみません」とおっしゃって、お姉さん共々、深々頭を下げておられたけれど、まあ、ともあれご無事で良かった。

 ……ってことで、メインのロールキャベツをいただく。

 

 

 ご覧のとおり、野菜たっぷりで、中身の肉はみっちりだったけど、味もさっぱりで美味しかった。かなりボリュームがあったけど、さっぱり味のおかげで完食。

 

 

 デザートは、砂糖たっぷりのドーナツ。中にはクリームとかは何も入っていなくて、見た目よりしっとりしていて美味しいのだが、甘い上に、既にロールキャベツで結構お腹がいっぱいだったこともあり、1つは残してしまった。

 で、この後、店を出てバスに戻りながら、例のご姉妹が、迷子の顛末を教えてくれた。

 修道院を出るときに、お姉さんがどうしても買いたい物があるということで、売店でほんの1~2分買い物をしたので、ちょっとツアーの列から遅れてしまった。けれど、列の最後尾の男性はちゃんと見えていたので、大丈夫と思っていたらしい。でも、そこでお姉さんが何かに躓いて転びそうになり、妹さんが支えて、やれやれと顔を上げたところ、最後尾の男性の姿が影も形も見えなくなっていた!! 小走りで行けば何とかなると思って、急いで最後に男性の姿を見た辺りまで来たけれど、もう誰も何も見えなくなっていて、完全にはぐれてしまった、、、ということらしい。

 困ってウロウロしていたら、パトカーとおまわりさんが見えたので、ロールキャベツが美味しいことで有名なお店なら、きっと聞けば教えてくれるに違いないと思い、妹さんは(ロシア語は話せないのでやむなく)英語(?)で「ロールキャベツ! ジャパニーズツーリスト!!」と連呼したんだとか。……ま、当然まるで通じなくて、心当たりの旅行会社に電話して問い合わせてくれたらしい。……ということをしているところに、アンドレさんとL子さんが探しに来て、事なきを得た、、、んだとか。

 妹さんの話し方が面白くて、笑ってしまった。「ロールキャベツ! ジャパニーズツーリスト!!」を連呼したってのが、みんな爆笑だった。ロールキャベツって、そもそも(多分)和製英語だろうし。そう言われたロシアのおまわりさんが困惑する様子が何となく目に浮かぶ。でも、ちゃんと旅行会社に問い合わせてくれるなんて、なかなか親切ではないか。

 そう、今回の旅行ですれ違ったロシアの方々は、皆、親切だったなぁ。愛想はないんだけど、聞けば、ちゃんと説明してくれるし、分からないなりに伝えようとしてくれる。スマホの翻訳機能を使って教えてくれた店員さんもいたし。怖いオバサンもいるにはいたけど。私も、旅行中の外国人には親切に応対しよう、と改めて思った。


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 この後、モスクワへバスで戻ったのだけれど、途中、ものすごい渋滞していて、モスクワに着くのが予定より大分遅れてしまった。私は、途中まで爆睡していたのだけど、目が覚めたら、全然バスが動かないのでびっくり。抜けてみて分かったけど、工事による渋滞だったみたい。

 予定より1時間以上遅れてしまった様なので、当初の予定にあったノボデヴィッチ修道院は明日訪れることになり、赤の広場へ向かうことに。

 「赤の広場」は、共産主義の「赤」ではもちろんなく、もっと古い時代から「赤の広場」と呼ばれていて、「美しい広場」という意味。ロシア語では「赤い」は「美しい」の意味だと、アンドレさん。

 

モスクワ中心部。高級店が立ち並ぶ(バスの中から)

 

 

劇場と老舗ホテルメトロポール

 

赤の広場前。まだ、クリスマスの仕様

 

こちらは翌日訪れる予定のグム百貨店

 

クレムリン。こちらも明日訪れる予定

 

 

 いざ、世界遺産の聖ワシリー寺院へ。対モンゴルの勝利を記念して1560年にイワン雷帝によって建てられた。中心の塔の高さは46メートル。9つの塔からなり、別名ボクロフスキー聖堂とも呼ばれる。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 中は、思った以上に狭くて、階段も人一人がやっと上れる幅しかない感じ。上階まで行くと、こちらの方々が、、、。言ってみれば、聖歌隊のおじ様たち。前回の記事で書いたとおり、ロシア正教は音楽に楽器を使用せず、全て声楽でアカペラ。このおじ様たちも、この後、その美しい歌声を披露してくれた。

 で、いたく気に入ってしまって買ったのが、こちらのCD。

 

 

 1,550ルーブルだから、3,000円ちょっとくらいなら、まあそんなに高くないし、こういうのはここでしか手に入らないから即買い。帰ってから早速聞いたんだけど、宗教音楽だけじゃなくて、あの有名な「カリンカ」を始めとしたロシア民謡や舞曲、チャイコの曲など、21曲も収録されていてなかなか聴き応えがある。今のように、暗いニュースばかりで気が滅入る夜など、ボリュームを抑えて聴くには癒やされてちょうど良い。 

 次に訪れたのは、救世主キリスト教会

 

 1883年にナポレオンのロシア侵攻を阻止した祖国戦争勝利を記念して建てられたのだが、革命後、スターリンによって1931年に爆破(!!)された。この建物は、それ崩壊後の2000年に再建されたもの。高さ103メートルという偉容は昔のままらしい。内部の撮影は禁止。

 

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 夕食は、宮殿レストラン。……なんだが、せっかくの宮殿といわれるその建物、もう着いた頃には真っ暗で、写真を撮ったものの、全然使いものにならないものばかり。

 

 

 食べかけの美しくない皿画像でスミマセン。こちらは、サラダ代わりなのか、冷たい野菜ピラフ、って感じだった。味は悪くないけど、かなりボリューミィ。

 


 

 

 鶏のカツ。ちょっとお疲れ気味で、あんまし覚えていないんだが、デザートもあったはずなのに、なぜか画像がない。撮り忘れたみたい。

 たまたま、迷子のご姉妹と同じテーブルになって、いろいろお話を聞いた。お姉さんからのお誘いで、ロシアなんか全然興味なかったんだけど、エルミタージュの「大使の階段」の画像に一瞬で心奪われて来てしまった! んだとか。お姉さんは、これまでアジア各地やモンゴル、南米などにも行かれていて、かなりの上級ツーリストらしい。「迷子なんて不覚だわ!!」とおっしゃっていたのが可愛かった。

 この後、バスでホテルへ戻って、明日はいよいよ帰国日ってことで荷物をまとめるなどして、早めにベッドへ。

 

ホテルの窓から

 

 いよいよ明日は最終日。

 

 

その⑩へつづく

コメント (2)
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