goo

大井川用水をたどる

(大井川水路橋)

(昨日の続き)
神座超散歩の続きである。横岡の土手に出る前に、立体交差の水路があると息子が言う。昔、すぐそばに住んでいながら知らずにいたが、息子の幼いころからそうなっているという。見れば上を元々の小川が流れて、下を用水が流れている。これも大井川用水の支線であろう。

大井川の最下流にある塩郷ダムで取水され、トンネルで笹間川ダムに送水された水は、再度トンネルを通って島田市身成の中部電力川口発電所に送られ、発電したあと放流される。しかし、水のすべてが大井川に戻るわけではなく、放水口からほどなく再び取水され、藤枝市から袋井市に及ぶ広い地域の農地を潤す大井川用水として利用される。渡ろうとする大井川水路橋は、大井川左岸で取水した用水を右岸に渡すための水路橋で、大井川用水の要の施設である。今日はその大井川用水の流れをたどることになりそうだ。

横岡の集落の北から水路橋が神座に渡っている。昔の水路橋が老朽化し、最近、新水路橋が出来たばかりであることは以前に書き込んだ。橋の欄干の部分が連続する波模様にデザインされて、独特な橋のフォルムを造っている。橋のアスファルトの下には滔々と大井川用水が北から南へ流れている。水路橋を渡りきると、神座側は随分高く、急なスロープが地上までまっすぐ降りている。これならオートバイや車でも十分渡れそうであるが、この橋は自転車と歩行者しか許されていない。


(上質の木苺)

県道島田川根線まで出て歩道を歩く。路傍で最高級の木苺の実っているのを見つけた。つまんで食べるが、いやみのない甘みの美味であった。息子にも食べてみるように言うが、口にしたがらない。誰かが作っているものかもしれないなどという。木苺を作物として育てることなど有り得ない。季節の一瞬に歩行者だけが楽しめる味わいであった。


(北中北側の用水路)

第二東名の直下を進むと、左側に大井川用水の分岐点があり、山のトンネルから出てきた大量の流れが二つに分かれ、一方は大井川に放水されるが、主流は北中学校の北側をまっすぐにすごい勢いで流れていた。田植えの季節で取水量も最大なのであろう。ここへ落ちたらすべもなく流されるだろうと話すと、北中学校ではボールが防護ネットを越えて流れに落ちたら、確実に流されて回収不能であったと聞いたと息子が言う。流れの途中にロープを渡し、そこから3本のロープを流れに垂らした場所が2ヶ所あった。おそらく、落ちて流された場合につかまることを想定した命綱なのだろう。しかし、それにつかまるのはかなり厳しいと思った。

その水路の終わりで流れは二つに分かれ、片方はトンネルに入って、伊太から栃山川方面に送水する用水となる。もう一方は大井川に放水されていた。

このあと、国道1号線バイパスの橋を渡り自宅まで帰った。この間、約4時間の超散歩であった。初めての超散歩に、息子は足にマメが出来たという。またそんなに厳しい日差しには感じなかったが、帽子を被らずタオルを頭に巻いただけだった息子は顔全体が真っ赤に焼けた。自分は出していた手首の部分だけが日焼けした。本日の歩数21,436歩、距離にして14kmほどであった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 大井川を挟み... 甥のK君が来た »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。