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大賀ハスを見に行く

(大賀蓮あるいはニ千年蓮)

本日の近場ツアーはこんな風に計画した。
    ① サッポロビール焼津工場ビオトープ園で、「大賀ハス(二千年蓮)」を観賞。
    ② 焼津市文化センター内の「焼津小泉八雲記念館」を見学。
    ③ 岡部町の正應院で「静岡県唯一の多宝塔」を参詣。
    ④ 岡部町新舟にある「不動男女の滝」を見物。

その間にどこかで食事をし、帰りは日帰り温泉に入って帰ろうというコースである。出かける前に、こんなにきっちりと計画が出来たのは大変珍しい。

サッポロビール焼津工場ビオトープ園に入るには、受付で名前を記帳する。入った時間と出た時間を書いて置かねばならない。入って左側一帯が少し低い土地で、おそらく工場の調整池になっているのだろう。その中央付近に目的の蓮が、水面から林のように建ち並んで、花がいっぱい咲いていた。お皿にスープを入れたように、池の境がしっかり区切られておらず、水辺に寄ると土が柔らかい。

案内板によれば、「大賀蓮」は別名「2千年蓮」と呼ばれている。昭和26年、千葉県検見川で、地下4.8メートルの泥炭層から、丸木舟と一緒に蓮の実3粒が発見された。その後、この蓮は2千年以上も古いことが科学的に証明された。このうち一粒だけが、故大賀一郎博士の手によって奇跡的に発芽し、古代蓮として往時大変評判になったのを、自分も記憶している。この池の蓮はその孫蓮を譲り受けて育てられたものだという。


(大賀蓮の花)

ピンクの花びらと作り物のような黄色い花芯が、極楽浄土の蓮池のハスもかくあらんと思うほど、幸せな色合いであった。池の両方向には浅い水路が伸びて、おたまじゃくしやメダカの姿が見えた。水路の両側にはメタセコイアの木が林になっていた。


(手前「大賀蓮」と背景のメタセコイア)

メタセコイアも案内板があって、三木博士によって化石として発見され、絶滅した木と思われていたところ、1945年中国四川省の奥地で生木が発見され、世界の話題となったと書かれていた。

メタセコイアといえば、昭和天皇がアケボノスギと名付けられたことで有名である。苗をたくさん育て、全国各地、特に小学校などに多く寄贈されて、今でも小学校の敷地に大きく成長した姿をみせている。しかしいずれも60年と経っておらず、私よりも多分後輩だと思う。

このビオトープ園では、はからずも、古代にあったものが現代に復活した植物を二つ見ることができた。酒を飲まない自分で申し訳ないが、今日は無料開放してくれたサッポロビールさんに感謝であった。
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