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「慶應四年日録/徳元」を読む 55

庭のムラサキシキブの実

7月初め、庭のムラサキシキブの花

昨日朝、サイレンと共に、地区の防災訓練。集合場所は班のゴミステーション前、日差しが強く、隣りの農協の建屋の陰に集まった。廻りに見知らぬ人がいっぱいである。コロナの数年、数ある行事も中止、班で集まることもなくて、その間に多くの隣人が亡くなったり、引っ越したりして、多くの家で代替わりしてしまった。高齢で出て来なくなった人も何人かいて、まるで浦島太郎状態であった。

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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。 

  十日  曇り、雨
昨日、帰路の砌り、林助へ逢う。今般、出役の始末相咄す。宿地方
(じがた)
除地(よけち)書き上げの処、相違これ有る段、御掛り高橋泰蔵様よりも
仰せ渡され候間、早速旧記取り調べ、書き上ぐべき旨の処、帰路の砌り、
利助へ談じ、八日の出役中、今般増助、甲国村々より戻り候処、何れも
申し分これ有り候処、助郷惣代へ見させ、粗(あらあら)写しの上、
宿為吉殿へ頼み、高橋様へ返上の積り。今般、往還橋積みの処、
御下げ金の義にて、横砂村より利助を以って、問い合わせこれ有り候。
弐拾両ばかりの処、八分通り、右御時節、御下げ金頂戴致し候と存じ候旨、
答え遣わし申すべく旨、申し置き候。

  十一日  雨
昨日、今般出役の義、問屋、年寄両人もの積りの処、官軍御米遣い残り
取り調べ、書き上ぐべき旨、仰せ渡され候処、右義も拙者掛りに
これ無く候間、相分らず。これに依り右書き上げに付、儀兵衛殿、
並び林助殿、両人にて、出役相頼みたき旨、一作殿へ頼み遣わし候処、
同人よりも申し遣わし候やにて、昨日林助出役。
農日待致し候。

  十二日  大雨
休息。川除け見廻り出づ。

  十三日  大雨
休息。風来部屋人足、先日も願い出候処、合力差し遣わさず候間、
今日願い出で候に付、八百文差し遣わし候由。

  十四日  大雨
昼後、会所出勤致し候処、昨年中、人馬立て辻、仕訳勘定致し候間、立会う。
弁当をもって、奥津川満水に付、川見廻りに三人にて出づ。
(つづく)

読書:「隙間風 素浪人稼業 13」 藤井邦夫 著
読書:「宿敵 鬼役 二十二」 坂岡真 著
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