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「家忠日記 四」を読む 23

(裏の畑のオダマキソウ)

「家忠日記 四」の解読を続ける。

 天正十三年(1585)酉正月
 天正十三年乙酉正月大
        小年丗一
一日 癸酉 雨降り。浜松衆、御礼申され候て、三河衆も出候由候。
      跡部大炊助所にふる舞い候。
二日 甲戌 長人衆、礼に歩き候。御礼申候。
      松平与二郎所にふる舞い候。また謡い初めに出候。
三日 乙亥 深溝へ本坂を日駈けに帰り候。
四日 丙子 家中衆、礼に越され候。
五日 丁丑 

六日 戊寅 
七日 己卯 鵜殿八郎三郎、礼に越され候。
八日 庚辰 日待ち候。供前茶(くせんちゃ)候。
九日 辛巳 
十日 壬午 吉田へ礼に越し候。

十一日癸未 雨降り。
      祈祷候。
十二日甲申 雨降り。
十三日乙酉 吉田、戸田左門所より鷹雁越し候。
      徳例の連歌。竹谷備後守越され候。
      発句
      今年猶 縁(えにし)添うかな 宿の松  備州清善
十四日丙戌 
十五日丁亥 会下へ参り候。

十六日戊子 竹谷備州へ連歌にて越し候。家康様、岡崎へ御越し候。
十七日己丑 
十八日庚寅 会下へ参り候。
十九日辛卯 
廿日 壬辰 

廿一日癸巳 会下へ参り候。
廿二日甲午 東堂、大津より昨日越され候て、参り候。
廿三日乙未 東堂ふる舞い候。雨降り。
廿四日丙申 
廿五日丁酉 雨降り。会下へふる舞いにて越し候。

廿六日戊戌 
廿七日己亥 九七所に月次の連歌候。
      発句
      香ぞ知るべ 差し入れ遠き 宿の梅
廿八日庚子 夜、雨降り。
廿九日辛丑 両山候。下へ礼に越し候。
晦日 壬寅 


 天正十三年(1585)酉二月
 二月小
一日 癸卯 家康様、浜松御帰り候。
二日 甲辰 家康より鷹鳫給わり候。
三日 乙巳 
四日 丙午 与五左所へふる舞いにて越し候。
五日 丁未 惣国人足にて吉良へ城垣上げ候。

六日 戊申 
七日 己酉 雨降り。
八日 庚戌 
九日 辛亥 
十日 壬子 雨降り。内方のやいと(灸)する。

十一日癸丑 
十二日甲寅 
十三日乙卯 おい山にて、岡崎中根九左衛門を討ち殺し候由、
      届けに横田新兵衛、今村彦兵衛所より折帋越し候。
※ 折帋(おりがみ)- 奉書などを横に二つに折ったもので、消息、進物の目録、鑑定書などに用いる。
十四日丙辰 
十五日丁巳 会下へ参り候。
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