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「文久元年記録帳」を読む 16


散歩道のアジサイ その2

「文久元年記録帳」の解読を続ける。

廿三日天下様、御上洛にて御登り、掛川泊り。御供廻りの儀、
※ 天下様御上洛(てんかさまごじょうらく)➜ 十四代将軍徳川家茂の上洛。朝廷の攘夷実施の求めに応じての上洛。
御老中水野和泉守様、板倉様、若年寄田沼様、
稲葉様、平岡様、その外、御旗本数知れず。
凡そ御人数六千人ばかり。廿五日水戸様
掛川泊り。御人数凡そ七千人ばかり。

(上部の空きに横に)秋葉山参詣致す。友吉と両人にて行く。
          二月廿三日出立(しゅったつ)

廿六日髪○。三月四日髪、内にて結う。十六日髪、内にて結う。
廿日、市三郎船出帆、手伝い。弐百五十文取り候。
三月廿二日髪○、廿八日髪○。
四月廿日、市三郎船手伝い壱人。廿二日、江戸出府。
新町鍋屋寅吉殿内忠蔵、あめ屋武兵衛サ、よこ町浩助サ
道行四人にて罷り下り、五月廿四日帰宅致す。
晦日髪○、六月八日髪○、十五日内にて結う。
七月廿五日大雷、大あられ(ひょう(雹))ふる。壱つぶ、凡そ目方壱
※ 目(め)➜ 数を表す語に付いて、匁(もんめ)の意を表す。壱匁は、約三・七五グラム。
より壱目五分位、御座候。誠に近来稀なる事。

(つづく)

読書:「わかれの花 同心亀無剣之介 1」 風野真知雄 著

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