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「慶應四年日録/徳元」を読む 70

散歩道の耕作放棄地にセイタカアワダチソウ

この所、アジア大会、ラグビーワールドカップ、ハレーボール五輪予選など、毎日のようにスポーツ中継があったが、今日でほぼ終わった。

この所、急に寒くなって、自分も、半袖のシャツの上にどてらを羽織っている。明日はもう冬のさきがけのような気候になるらしい。これでは秋の季節が吹っ飛んでしまう。春は花粉症で嫌う人も多いから、季節は秋という人は多いと思う。そういう人たちには残念な気候である。

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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。

(廿五日分の続き)
病気見舞致し候て帰宅、直ちに会所へ出、今朝の次第承り。
紀州様御簾中様、御通行これ有り。夕刻、横砂惣兵衛殿方へ出で、
山地へ出で、夜に入り帰路。儀兵衛より申候は、今般渡辺の義、これまで
種々の意味合いこれ有り候処、今般何方(いずかた)にも差し置き難き義、
次第候間、出訴致す。

就いては、同役印形も相願い申さず候ては、相成らず候間、印形借用
致したき旨、申し候に付、拙者申し候には、印形差し遣わし候義には、
及びまじき事に存じ候。右は仮令(たとい)問屋にもせよ、私意
申し立て候義に付ては、差し添えこれ無く候ては相成るまじく、
これにより同役の内壱人、何れにも罷り出で候間、左様御承知成さるべき旨、
相答え候処、治三郎、林助も、もっともの義と申し候に付、左候いて、御支配
御役所の向きも、一両日切りにて、訴詔事は御取り上げこれ無き由に付、今日罷り出で候様致したき趣、儀兵衛申し候に付、四条様御休、書上かたがた、
近日の内、罷り出で申さず候ては、相成らず候間、同勤の内、明後日は
罷り出で候様仕るべき旨、申し答え、相別れ申し候。
(つづく)

読書:「奇怪な賊 八丁堀「鬼彦組」組激闘篇」 鳥羽亮 著
読書:「金座 鬼役 二十六」 坂岡真 著
読書:「浮かぶ瀬 取次屋栄三」 岡本さとる 著
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