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青木地蔵のおじさんに感謝

(「シーパMAKOTO」からの風景)

昨夜の宿、北条の「シーパMAKOTO」、日帰り温泉で宿泊も出来、お遍路さんは特別価格で泊めてくれる。宿が限られた北条ではユニークな宿である。部屋ごとに海の見える風呂があり、湯が満たされている。温泉の方へ入ったので、こちらの湯は利用しなかった。もったいない話である。値段は入湯税まで含めて2食付で5950円、但し、休みの前は高い価格になるようだから、確認して予約する方がよい。

一つ難は洗濯機もコインランドリーも無いこと。自分は部屋に付いた風呂で洗った。「究極の野宿遍路」さんから聞いた方法を試してみた。湯を汲み持っていた洗剤を入れ、洗濯物を2時間ほど浸しておいて、ゆすぐだけで十分汚れが落ちる。あとはしぼって乾すだけ。靴下が最も乾かないから、バスタオルで水を吸い取ると良い。

(本日の書き込み、通信トラブルで書き込んだデーターが消えてしまった。書き直す時間がないので、本日はこのままとする。でないと寝る時間が無くなる)

(5月23日夜、続きを書く)

前回は雨の中びしょぬれになりながら歩き、半日で切り上げて大西駅前の宿に逃げ込んだ、つらいコースであった。今日は晴天で雨の心配は全く無い。日差しは暑いが海に近いので風が涼しい。前回は気付かずに海沿いの国道を歩いてしまった。今回は鎌大師を通り峠を越える道を進んだ。

鎌大師で勤行を済ませたところに、地元のおばさんがお参りに来たので、納経印がもらえるかどうか聞いてみたところ、よい坊さんが居たのだけれど、引き抜きに合って、たかなわ寺に移ってしまい、ここは無住になったので、納経印はもらえないという。移ったことは桃李庵で聞いていたから驚かなかった。まだ新しい坊さんが見つからないようだ。

遍照院を過ぎて石油コンビナートの先に、青木地蔵がある。道路の下に見えたので下りてみた。参道を竹箒で掃除していたおじさんが、お参りと知って案内してくれた。ここは昔から良い清水が出て、弘法の御加持水として、多くの人が汲みに来た。最近はこの上に住宅団地が出来たりして、清水もほとんど枯れてしまった。


(青木地蔵)

青木地蔵のおじさんはパン二つと缶コーヒーを出して、お接待とくれた。おじさんのお昼じゃないのですかというと、自分のはまだあるから良いという。食事をするところが無くて、まだ昼食を取っていなかったから、有難くその場で頂いた。

自分もお遍路に8回ほど回った。自分の場合は自転車で回った。野宿やお堂などにも良く泊まった。その中でこの青木地蔵の施設が大変に気に入って、一週間居続けたこともある。(そこへ手押し車を押したおばあさんが登場)このおばあさんともそのときに親しくなって、身体を壊し歩けないおじいさんを見舞いに行ったこともある。

松山に住んでいるのだが、電車で通って青木地蔵のお掃除を今もやらしてもらっている。信心ではなくて、自分はここが好きだからきれいにしておきたいのだ。

青木地蔵のおじさんは四国はもういいと思い、今は九州の88ヶ所の霊場めぐりをしていて、昨日帰ってきたばかりだと話した。色々な意味で青木地蔵のおじさんには感謝である。おじさんは10歳年上の75歳である。お掃除の続きをおばあさんとやり始めたおじさんに声を掛けて、青木地蔵を後にした。

この日の泊まりは今治の笑楽旅館であった。逆打ちで別格を回っている高知に住む自動車遍路の夫婦と、定年退職して遍路に出た男性の4人が泊り客であった。老夫婦が賄ってくれる。遍路道にあって歩き遍路には貴重な旅館だが、このままではそんなに長く続かないかもしれない。
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