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故郷豊岡 ー 伊勢への旅(中)


我が家の鉄火寿司
伊勢の夜にホテルのレストランで頂いた伊勢名物「てこね寿司」
今一つ味にパンチ力が感じられなかったので
帰宅後、マグロを買ってきて
我が家名物鉄火寿司を作った
わさび醤油が効いて、やっぱりうまい。

(伊勢の旅の続き)
今夜、泊りの伊勢駅前ホテルにチェックイン。夜は、ホテル内のレストランで、長兄及び姪(長兄の長女)と四人で会食した。下戸の会所は時間がかからずに終わった。客が外に一組しか居なかったので、ゆっくりとお話が出来た。自分は姪と、女房は長兄と二組に別れて、話が弾んだ。

60歳を越した姪は、何年か前に連れ合いを亡くし、子供二人も巣立って、独り暮らし。トールペイントの講師をしていると聞いていたが、今はギターを弾いてグループで老人ホームなどを廻り、ボランティアで演奏会をしているとか。直近では、友人と二人で、お菓子を作って販売しているらしい。真珠の乗った、あこや貝のお菓子を焼いて、無店舗でいろいろなところへ出して販売するのだという。儲けが出るところまでは行かず、無給だというが、今日も雑誌の取材を受けていたというから、中々本格的である。

亡くなった連れ合いは税務官で、調査畑だったらしい。おそらく仕事の話は聞いたことがなかっただろうから、企業と税務官がどんな対応をしていたのか、その一端を話してやった。自分は会社で会計担当だったから、毎年のように税務調査を受けてきた。その経験から話したのだが、日本の税務制度は申告制である。申告に元づいて税額を計算し納付する。税務署が調査して不備や間違いを見付ければ、修正申告して追加の税を払う。

税務官と会社の会計担当は決して敵対関係という訳ではない。会社で日々発生する事柄がすべて税法に規定されているわけではない。不明な部分がたくさんある。それを税法に照らして、一つ一つ判断して行くのが税務調査である。敵対して裁判になるのは、もっとも下手くそな調査である。だからお互いに妥協して落とし込む位置を決めるのが、上手な調査になる。

とは言え、税務官は一歩税務署を出れば、すべて敵であるから、日々の緊張感は想像を絶するものであろう。お付き合いして来た税務官の多くが定年を待たずに、あるいは定年を待っていたように亡くなって行くのに出会ってきた。姪の連れ合いは元々身体も弱かったというが、定年まで何年も残して、早くなくなっている。

久しぶりに、そんな話を思い出しながら話していた。(つづく)

読書:「佐平次落とし 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
読書:「さよならの夏 南アルプス山岳救助隊K-9」 樋口明雄 著
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