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「魯敏遜漂行記略」を読む 18


藤枝バイパス谷稲葉IC手前の街路樹の紅葉

昨日、はりはら塾「古文書解読を楽しむ」講座開催。
今日、掛川古文書講座へ出席。
午前中、動かなくなった、女房の軽、廃車にする。

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「魯敏遜漂行記略」の解読を続ける。 

また多くの手銃、馬銃、及び木盤(くりばち)と、果實(このみ)を漬けたる壺とを、見
出したりけり。この弗麗獨(フレイダフ)独り、魯敏遜(ロビンソン)に使わるゝを辛しとせず、
かつ、学事(まなび)に志ありて、魯敏遜が言い教ふる事を、理解する
ごとに、奇(くし)として喜びつゝ、わずかの程に、大方の物の名ども
を覚えけり。魯敏遜、この得たりける火薬を、彼に見せ知らせ、
これは如此(かく)して放つものぞと教えなどし、また、小刀及びこの島に
ては常に用ある斧を、掛くるための帯と、与えけり。このもの言
語を会得(ききうる)ように成りしより、魯敏遜、わが是まで、様々の憂(う)
目にあいつることゞもを、物語り聞かせけり。
(つづく)

読書:「龍の角凧 照れ降れ長屋風聞帖 15」 坂岡真 著
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