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メタボ予防が始まる

(メタボ予防のパンフレット)

健康保険組合の理事会があって静岡に出かけた。今日は新年度を前に健保の料率などを決める理事会である。来年度から大きく変わるのは、メタボリックシンドロームの予防のために、健康診断と保健指導が加わることである。健保の負担も増える。

昨年秋に、健康診断が終わってから腹囲の測定が抜けていたと言われ、日を改めてヘソ回りを測られた。メタボに関連する測定だと想像は出来たが、中年のおじさんにとってはほとんど嫌がらせのような検診項目だと思った。

新しく始まる検診では、内臓脂肪の蓄積の状態を見るために、①腹囲の測定、②脂質検査、③肝機能検査、④代謝系検査、⑤尿・腎機能検査 の検査項目が始まるのだが、「腹囲の測定」以外は従来の健康診断でも行われていたから、検診項目としては新たに「腹囲の測定」が加わるだけである。対象は40歳から74歳までの、健保加入者及びその被扶養者である家族が対象になる。

次に検診の結果をもとに、保健指導の対象者を選ぶ。対象者は、
  1.腹囲が男性85センチメートル、女性90センチメートル以上の人
  2.BMIが25以上の人
        BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
  3.血糖値、血中脂質、血圧で規定値を越える人、及び喫煙歴のある人

次に問題のある項目数にしたがって、保健指導が行われる。
  1.最も軽い場合は情報提供(パンフレット・講演会など)を行う。
  2.次の段階の場合は動機づけ支援(生活習慣改善を促す、原則1回の指導)を行う。
  3.最も問題がある場合は積極的支援(3ヶ月以上、複数回の指導)を行う。

さて、このような対策の実効性を確保するために、各健保に対しては年度毎に実施の目標値を設け、その未達成に対してはペナルティを課すというから、かなり本気でやるようだ。ただ、そこまでやると、プライバシーの問題にもなり、対象者の協力が得られるのか、被扶養者をどうするのか、など色々問題がある。メタボでいる自由だってあるのかもしれない。理事会でそんな会話も交わされた。
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