わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

地蔵 その1

2014年02月09日 | 能面

60746258small

さて、今回は趣を変えて能面以外のものに挑戦してみることにした。と言っても、本格的に製作をするのではなく、試しに「出来るかな?」程度の考えなので、暇に任せて進めてみたい。

なお、上の写真は新聞広告などにも出てくる地蔵さんで、かわいいから見本にしてみた。

Dsc02280small

さて、材料だ。地蔵の見本写真の材料は、本格的な材料だろう。「つげ」まで行かないかも知れないが、売り物でもあることからかなり高級品と思われる。年輪もきめ細かいし、細工に向いているようにも見える。こんな高級な材料は、当地では手に入らないので、持ち合わせの材料を利用してみる。といっても、今回は「狐」に使った材料の余りをボンドで接着し、仏像の形にのこぎりで切ったという、いわば「いい加減な材料」であることには変わりはない。

Dsc02282small

まずは頭の部分を形作ってみた。しかし、だ。早速にひび割れが発生し、急遽、木工用ボンドで補修をしている姿。もちろん材料の中央には継ぎ目も見えているし、縦方向にはたくさんのひび割れがあるという、3流品にも満たない「余った材料」なのだ。

Dsc02283small


更に進めた状態。頭部分を丸く彫って、肩から腕の部分が想像できるように切ってみたところ。ただ、この地蔵さんは、正面図は写真が参考になるものの、横の姿が分からないのだ。従って、背中から手先までの形が分からない。当然、横向き側の寸法も分からないので、この材料で間に合うのかが分からないという具合。

それでも、想像を膨らませて見れば、どうも手先部分が足りない気がする。いわゆる「厚さ」が足りないのだ。そのため、手の部分を後から付け足して、それを補うことになろう。

と言う具合で、「この程度であれば自分でも彫れそうだ」といった、安易な考えから始めた地蔵さんの彫刻は、どうも難儀なことになりそうなのだ。




最新の画像もっと見る