わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

狐 その1

2013年12月12日 | 能面

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さて、しばらく書き込みをしていなかったが、やっと環境が整ったので再開しよう。

これは「狐」だ。前から考えていた課題で、獣シリーズの最後になる。これまで作ってきた「狸」「姫猿」の第3弾という位置づけであり、この狐で今年度を締めくくることになる・・・と思う。

いま12月だから、3月までの3ヶ月をかけて素彫り製作と彩色をすれば、概ね3月頃までかかるという予想だ。もちろん姫猿の彩色も合わせて行うつもりだから、余裕を持って3ヶ月という期間を設けた。ただ、過去の例もあって早めに作業が進む可能性もあり、このあたりは変更もあり得るので、あくまでも予定である。

で、今回の写真は先生が作った(と思っている)もの。これをしつこく、20数枚も写真に撮り、製作の参考にすると共に、素彫りのままの狐も借りてきた。これも先生が作ったもの(?)だが、実はこれが写真のものとちょっと形が違っており、このあたりをどう融合させるかも、課題の一つになるかも知れない。

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作業の第一段階。今回は、前に作った狸より鼻先が長いことから、材料を2段重ねにして対応した。この手法は、高さがちょっと足りない材料に対して継ぎ足す手法と同じ。過去にも何度も行っていた方法なのだが、今回はちょっと・・・なんてものではないので、能面が2個も取れるほどの長い材料を切り、重ねているところだ。また、この接合面は先生からのアドバイスで、これまで行ってきた「木工用ボンド」だけで接着するのではなく、鋸屑と木工用ボンドを混ぜた、いわゆる「補修材」を接合面に薄く塗って、クランプで締め付けている。こうすれば、うまい具合に接合面の余計な線が出ない・・・(らしい)

この姿から徐々に彫り進んでいることになるのだが、この手法は恐らく「天狗の鼻」にも通じる方法だろう。

と言うことで、また作業の進捗状況を紹介することになるが、興味のない人はこのブログなど見ていないだろうから、勝手に更新していくのだ!!