16日に撮ったものだ。少しだけ角を削ってみたが、だいぶ狐の形が出来てきた。今回の狐で作業が大変なところは、実は下あごを切り離すところ。赤い線が切り離す目安の所だが、この部分をただまっすぐに切ってしまうのではない。ちょっとした工夫が必要になってくる。
裏側だが、下あごの部分に丸い出っ張りが見える。これが切り取り線の上に被さっているのだ。従って、この部分を残しつつ口先の方向に、こlこは水平に切り取っていかなければならない。そのためには丸い部分を残しながら、しかも十分に深く裏を彫って行き、上あごと下あごを分離する必要があった。で、それを注意深く、かつ、うまく切り離したのが上の写真である。
上は切り離した部分。かなり細かい細工が必要だった後が見える。もちろん彫刻刀だけではなく木工用ドリルやのこぎりなど、必要な道具をうまく使いつつ細心の注意を払ったのだが、それでも行き過ぎなども見受けられて、補修材のお世話になっているのが見える。
この切り離しの途中にも、おおざっぱな削りを行い、形を整えて行く作業は続いているので、あちこちに丸みを帯びているのが見えるだろう。いずれにしてもなかなか大変な作業が続いているのだ。
上の写真から更に口周りの彫り込みを行ったところ。牙の部分を残して、その周囲を彫っているが、実はこれもちょっと大変な作業だった。
下あごと上の部分を重ねてみた。上側の造作も同時に進めており、ずいぶんと狐らしくなっていると思う。ここまで来るのに1週間ちょっとかかっているが、ほぼ毎日3時間以上の作業時間を取っているので、さすがに肩や上腕部が痛くなってきた。そのため、このあたりでいくらか作業時間を減らして、体の痛みを回復させないと、後が続かない。
と言うあたりで、今日は趣味の会の忘年会だから、これから出かける準備をしよう。