わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

獅子口 その5

2011年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム

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獅子口の素彫り段階が終わった。19日に終わったから、2月13日の作業開始以来、一ヶ月と一週間という作業日程になった。この間、3月11日の東北関東大震災を挟んでいたが、当地では海岸や漁港周辺では大きな被害があったものの、住宅地域にはそれほど被害もなく、停電も2日ほどだった。そのため、作業の中断はわずかであったこともあり、ほぼ予定通りの進捗状況で、4月までの作業予定を大きく早まって出来上がったと言うことである。

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これは完成した獅子口の眼の部分に、真鍮板で作った眼球をはめ込んだもの。今日27日の作業で概ね半日で完成し、はめ込んだ。本来、真鍮の目玉である必要はないが、こうすることで生き生きとした鋭い眼差しになる(気がする)。そのために、過去に作った3個の獅子口にも、すべて真鍮製の眼球を入れている。

さて、ここまで出来たからには次の作業は何か?次は彩色なのだが、これはまだいつ行うかは決めていない。というのも、地震のために4月以降に行われる予定の能面教室が、公会堂の都合でまだ決まっていないのだ。今は地震の影響から、公会堂の暖房用の重油や省エネルギー推奨政策で夜間照明を控えている段階で、公会堂そのものが活動停止になっている状況なのだ。だから、新年度からの教室もいつ始まるのか不明だし、もしかして4月いっぱいは活動できないかも知れない。

と言うことから、4月に入ってからの時間つぶしも考えて、今、急いで彩色の作業を始める必要はない。この完成した獅子口をもう少し細かく見直して、細部に手入れをしたりしながら、様子を見る必要があるのだ。