わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

獅子口 その4

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

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前回から一週間以上も経っている。耳や眼球、鼻の部分口の中などの造作を、細かく慎重に進めているところだ。したがって随分と進んで見えるが、速いとは言えないにしても確実に進んでいる状態である。特に口の中は作業が大変で、彫刻刀でも入らない部分が多い。たくさんある彫刻刀や先の曲がった「のみ」なども利用しながら進めてはいるものの、なかなか目に見えて進み具合が分かるとは言い難いが、慌てないで慎重に進めているところだ。

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やっと今日21日に、削ったままだった面の表面を、サンドペーパーや木工用ヤスリなどを使って、少しだけ滑らかにしてみた。前にも書いたように、こうすることにより表面のでこぼこが消えて、左右のバランスや彫り具合がよく見えるようになる。更に、そこを細かく修正しながら完成に近づけていくことになるが、仕上げに入るのはまだ先のことになろう。

今回の作業中では、3月11日に東北関東大地震が発生したことで、当地にも少なからず被害が出ている。漁港では漁船が転覆したり沈没したり、市場、漁業組合建物も壊滅状態、また海岸沿いの住宅などにも流失、冠水など、津波による被害が大きかった。それらの情報を得るために、能面作業は一時中断してテレビに釘付けになって、作業どころではなかったのが実情だ。

今は一応落ち着いてはいるものの、のんびりと作業をしている雰囲気にはなっておらず、進み具合は遅い。そのなかで、少しづつではあるが、完成に向けて手を動かしているという具合である。


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