わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

獅子口その2

2009年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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顔の輪郭を切り取ったところ。これではまだなんだかよく分からないが、まあ、作業が少し進んだという場面であり、特にコメントはない。また、このあたりは一日で進む作業量だから、まじめに取り組めば半日でもあれば良いぐらいだ。

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顔の両脇を彫ると、このようになる。まだ大して変わりはないものの、何か顔を彫っているなという感じはする気もするが、最初の見本を見ていなければ何かは分からないだろう。更に進めたあたりは下の写真となる。

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顔の造作を線で書き込んで、それを目標に彫っているところだ。このあたりでやっと何を彫っているのかが見えてきたと思う。何かの面であろうと言うところまでは判明するかも知れないが、名称まではさすがに素人には分からないだろう。まあ、能面に興味のある人は分かると思うものの、通常は最初の例題を見ていなければ何を彫っているのかはぱっと分からないかもしれない。

と言うあたりで、適当に時間を見ながら作業をしているから、一週間ほど過ぎたあたりの進捗状況である。なお、完成予定はのんびりと構えて12月末を考えている。まだまだ十分に時間があるし・・・と思うが、教室の次の課題が決まればそれにも労力をつぎ込む必要があるから、さあてどうなることやら・・・・・


秋模様

2009年10月15日 | インポート

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秋なので、カメラ片手に紅葉を見に行った。もっともカメラ片手という気楽なことではなく、気合いを入れて何時間もかかるコースに行って写真を撮るから、気合いを入れなければ怪我をする事もある。10月10日のことだ。

1枚目は八甲田山中腹の谷地温泉。見たところきれいな紅葉に見えるが、実はすでに遅かったようで、付近の一部分しか紅葉はなかった。本当や山全体が赤や黄色になっているはずだったが、台風一過もあるのか、葉っぱは丸くなって枯れていた。残念。

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これも同じ場所で、葉っぱはきれいな色づきとは言い難い。しかもまだらな色づきで、寒さで赤くなったのか、他の要因で紅くならないまま落ちる寸前なのかはよく分からない。いずれにしてもきれいな紅葉とは言い難い状況であった。

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標高1000m付近の睡蓮沼だ。見た感じではすでに遅い景色で、例年は10月初旬が見頃のようだった。10日でも初旬であろうが、今年で言えば本当は第1週目あたりが最盛期だった気もする。いずれにしても遅いことには違いない。

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酸ヶ湯温泉近くの地獄沼風景。全体的に紅くはなっているものの、鮮やかではない。これも遅かったのか早かったのかこの日だけ見てもよくわからないが、どうも遅かった気もする。

ここに行く数日前には、TVニュ-スで八甲田山では紅葉が始まっている話をしていた。それを見て出かけた結果がこうである。ニュースも遅いが自分の調べかたも悪いのだろう。もっと気合いを入れて調べれば、もう少し早くに出かけて台風にも遭わずにきれいな紅葉が見られたのかも知れない。

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最後に城ケ倉大橋付近。ここは12日の夕方だ。山全体はまだ紅葉が盛りではないと思うが、部分的には色が付いている。もっとも、八甲田山そのものがブナの林だから余り紅くはならないので、こんなものかも知れないが、それでもまだ早いという雰囲気である。

今回の撮影では、気合いを入れてEOS5D Mark2とLレンズの組み合わせで挑戦したのだが、画像が小さいとこれまで使っていたAPS-Cとフルサイズのその画質の判別は難しい。だから大金をはたいて揃えた機材が有効に使われたのかはよく分からない・・と言う部分もあるのだ。いわゆる「猫に小判」的な話や「宝の持ち腐れ」みたいなところもある事は、重々承知の上である。

まあ自己満足の世界だからこれはこれで良しとして、来週は蔦温泉付近、蔦沼周辺に挑戦することになる。また、最後の週は十和田奥入瀬渓流の散策なども計画しているので、高価な機材をもっと活用しなければ・・・・・。。


獅子口その1

2009年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

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「獅子口」である。これを完成させたのは去年8月あたり。もっとも、数年前に彫っていたものに、8月に彩色を施したものであり、最初から作り始めたのが完成したというわけではなかった。結局、前から作っていた2個に彩色を施しただけだから、「完成した」という言葉はちょっと紛らわしい。

と言うことでもないが、これまで作っていた「十六」や「翁」が終わって、更に草取り作業も秋だから終わったことで、午前中の時間が暇になったこともあり、またやる気を出してしまった・・・というあたりか。

昨日あった能面教室でも、8名の生徒の完成度合いを見る限り、「十六」は私だけが出来上がっていた。他はまだ彫っている人や彩色に入っている人などであり、このまま行っても11月の文化祭まで全員が完成する保証はない。従って、次の課題もまだ白紙のままだし、ずいぶんと空き時間が出来てしますことになる。

これらの理由もあって、暇つぶしに大型面の「獅子口」作成に取りかかったというところ。

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これは、材料の上に型紙を乗せたところ。今回の材料はこれまでよりやや大きめのものだ。220mm×174mm×110mmで能面としても大きい部類に入る。これを選んだ理由は、たまたま取っていた材料がこの大きさだったから、めいっぱいの大きいものを作った方が良いだろうと言うことと、獅子口もまだ2個しか作っていないので、もうひとつぐらい作っておいても良いだろうと思ったこと。

大きな面だし、細工も細かいから作業は大変になるが、これも趣味で始めた事だから、慌てないでじっくりと時間をかけて冬の楽しみにする気持ちぐらいに考えた方が気楽だ。

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今日8日までの作業だ。面取をした後にのこぎりで切り込みを入れ、それに従って大工用ノミで削って行ったところ。横から見た凹凸の部分を大きく彫ったあたりだが、まだこれではなんだか分からない。そのうちに顔の輪郭部分を切り取るあたりから、一応それらしく見えるようになるだろうが、その作業は明日以降に始まるので、慌てないでのんびりと行くことにする。

また、今の時期ここは紅葉の季節であり、これにも出かけなければならない。去年の秋は全く行かなかったので、今年の八甲田、十和田湖、奥入瀬が手招きをして待っているはずだ。が、なぜか大型の台風17号がこの地方に接近しており、暴風警報が発令されているから、山の具合はどうなる事やら。