わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

獅子口その1

2009年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Sisi_00

「獅子口」である。これを完成させたのは去年8月あたり。もっとも、数年前に彫っていたものに、8月に彩色を施したものであり、最初から作り始めたのが完成したというわけではなかった。結局、前から作っていた2個に彩色を施しただけだから、「完成した」という言葉はちょっと紛らわしい。

と言うことでもないが、これまで作っていた「十六」や「翁」が終わって、更に草取り作業も秋だから終わったことで、午前中の時間が暇になったこともあり、またやる気を出してしまった・・・というあたりか。

昨日あった能面教室でも、8名の生徒の完成度合いを見る限り、「十六」は私だけが出来上がっていた。他はまだ彫っている人や彩色に入っている人などであり、このまま行っても11月の文化祭まで全員が完成する保証はない。従って、次の課題もまだ白紙のままだし、ずいぶんと空き時間が出来てしますことになる。

これらの理由もあって、暇つぶしに大型面の「獅子口」作成に取りかかったというところ。

Sisi_01

これは、材料の上に型紙を乗せたところ。今回の材料はこれまでよりやや大きめのものだ。220mm×174mm×110mmで能面としても大きい部類に入る。これを選んだ理由は、たまたま取っていた材料がこの大きさだったから、めいっぱいの大きいものを作った方が良いだろうと言うことと、獅子口もまだ2個しか作っていないので、もうひとつぐらい作っておいても良いだろうと思ったこと。

大きな面だし、細工も細かいから作業は大変になるが、これも趣味で始めた事だから、慌てないでじっくりと時間をかけて冬の楽しみにする気持ちぐらいに考えた方が気楽だ。

Sisi02

今日8日までの作業だ。面取をした後にのこぎりで切り込みを入れ、それに従って大工用ノミで削って行ったところ。横から見た凹凸の部分を大きく彫ったあたりだが、まだこれではなんだか分からない。そのうちに顔の輪郭部分を切り取るあたりから、一応それらしく見えるようになるだろうが、その作業は明日以降に始まるので、慌てないでのんびりと行くことにする。

また、今の時期ここは紅葉の季節であり、これにも出かけなければならない。去年の秋は全く行かなかったので、今年の八甲田、十和田湖、奥入瀬が手招きをして待っているはずだ。が、なぜか大型の台風17号がこの地方に接近しており、暴風警報が発令されているから、山の具合はどうなる事やら。

コメント
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