わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

嘘吹の完成

2009年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Uso_0293s嘘吹が完成した。前回までの彩色に眉毛や毛髪を書いて、更に髭を付けただけではあるが、これで出来上がりである。

4日に教室へ持って行ったときは、素彫り完成寸前までの人が一人いたものの、他の生徒はまだまだ素彫りの完成には至らず、とても今月中には出来上がる気配はなかった。従って、今月の教室も残り一回であり、後がないので自分で作業を進めてしまったと言うことである。

ただ、今月はまだまだ日数もあるので、家でまじめに作業をしていれば彩色、完成まで行くことは十分あり得る。で、発表会で私が一人だけの出品ではないかも知れない。来週の教室でその進捗状況を見れば、具合が分かってくるだろうから、実際はもっと多くの面が完成しているかも知れない。

去年11月上旬から作業を始めていた。今2月だからちょうど3ヶ月程度の作業期間である。能面の制作期間としては長くはないし短くもない。が、生徒のほとんどが10年選手であれば、一年間に2個というのは少なすぎる。これは全くの初心者の制作期間だ。少なくても3ヶ月で1個は作る計算で行けば、年4個であろう。そこまで行かなくてもせめて3個は制作する勢いが欲しいものだ。これではまるで「高齢者の趣味講座」であろう。

もっとも、私も高齢者の一員に首を突っ込んでいるから何とも言えないが、最近の高齢者は70歳以上らしいので、まだ安心だ。それと、前から言っているように教室だけの作業では、年間2個の製作もおぼつかないし、やはり家での自習が大きく影響する。もっとも、私は作業場もあり、時間を余しているから毎日の作業も苦にはならない。そんな環境にない人たちもたくさんいるだろうから、自分の考えを押しつけるわけにも行かないので、黙っているが・・・

まあ、余った時間は別の能面を作っていれば、暇つぶしにもなる。今余っている材料が2個あるから、また「般若」でも作ろうか。なんといっても「般若」は能舞を知らない人でも知っている能面の一つだから、どこへ持って行ってもよく分かるのだ。