わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

また般若-3

2008年07月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog227 般若を作り始めてからすでに3週間が過ぎた。これは2日ほど前の姿であるが、もうかなりの出来具合だ。と言うより、ほとんど出来上がっている。これで3週間であれば、まだ早い方かも知れないが、細かい修正に入ったここ1週間は手間がかかっているものの、、進み具合は遅くなっている。

前回の「2週間ほどたった姿」の写真と比べても、大きな変化はあまり見られない。黒目の部分に穴が開いている事や、口の部分が全部あいているなど、また、サンドペーパーを使った事で幾分なめらかになっているが、ぱっと見た目は前回紹介した写真と大差はないのだ。

だから、この一週間はノミを使った大胆な作業ではなく、彫刻刀をちまちま使う細かい手直しで時間を費やした事になるが、その作業はやむを得ない部分なので、見本に忠実に彫るためには欠かせない。

Blog228 さて、これは今日までの作業成果だ。上の写真よりも更に細かい修正を施し、歯の部分にも切り込みを入れて歯を表現した。全体のバランスを見ながら左右対称になるように注意をしている。が、なかなかそうは行かないのが手作りの実態だが、これもやむを得ないと勝手に納得してしまう。

このあと、角を作る事になるのだが、それはまた明日以降の作業であり、とりあえずは9割方完成という事になる。もっとも、一晩寝てよく見ると、いろいろとアラが見えてくるから、さらなる修正をする事になるだろう。

ここまでほぼ3週間だから、このあと角を2本作って取り付けるだけであれば、2~3日で終わる事になる。従って、素彫りの作業は今週中には終わる。で、ちょうど1ヶ月という事だ。

去年の12月に作ったときは、3週間で彩色まで進めてしまった。これは異常に早い作業であり、今回はそこまで急ぐつもりもなかったとしても、まずまずの早さである。もっとも、今回は毎日2時間は作業をしていたから、実質の作業時間の合計は3週間で約40時間だ。

これを、月2回、1回2時間の教室での作業時間に当てはめてみると、なんと10ヶ月かかっていた事になる。これは遅い。やはり教室の生徒は、それなりに家でかなりの時間、作業をやっている事になる。

ということで、今回までの進捗状況を紹介した。次は角がついた状態の般若を見て貰う事になる。